ドコモ/au/ソフトバンクを契約中なら、現在契約中のスマホ用の回線にタブレット用の子回線を追加し、親回線の容量を分け合う仕組みがあります。ドコモは「データプラス」、auは「タブレットシェアプラン 5G/4G」、ソフトバンクは「データシェアプラス」です。
ドコモの「データプラス」は、親回線が「eximo ポイ活」「eximo」「ahamo」の場合、子回線を追加して容量を分け合えます。追加できる回線数は1回線のみで、子回線は月30GBまでという容量制限があります。料金は月額1100円です。
auは「タブレットシェアプラン 5G/4G」という名称です。こちらも、スマホ用の料金プランに子回線を追加し、容量を分け合えます。追加できる回線数は1回線のみ。親回線の契約プランに応じて子回線には容量制限があり、現行の「使い放題MAX+ 5G」や「auマネ活プラン+ 5G」なら60GBまでです。料金は月額1100円です。
ソフトバンクの「データシェアプラス」では、親回線1回線につき最大5回線まで追加できます。料金は追加1回線あたり月額550円です。こちらも子回線のデータ使用量に制限があり、ペイトク無制限は50GBまで、メリハリ無制限はテザリングを含め50GBまでです。
また、Y!mobileにもシェアプランがあります。親回線の契約に対し、最大3枚のSIMカードを追加して容量を分け合えます。料金は月額539円で、筆者も以前はSIMを追加してタブレットに入れて使っていました。
先に解説した日本通信やIIJmioは昼や夕方に速度が遅くなるのがデメリットですが、これら4社のシェアプランなら親回線と同じ快適な速度で通信できます。ただし、ドコモやauは1回線追加するのに月1100円かかるので、タブレットで使う容量が少ない場合は日本通信やIIJmioを追加で契約した方がお得でしょう。
タブレットにオススメのキャリアやプランは他にもあります。
タブレットの使用頻度が少ない場合は、povo2.0も検討しましょう。基本料金無料のSIMをあらかじめ入れておき、使う時だけ容量を購入(トッピング)して使う方法です。特にデータ使い放題24時間(330円/回)やデータ使い放題6時間(250円/回)なら効率よく使えます。また、有効期間が365日のトッピングを購入して使いたいときだけ使い、容量がなくなったら追加するのもよいでしょう。
また、Amazonなどで販売されているプリペイドSIMも候補の1つです。以前はソフトバンク回線が人気で筆者もよく利用していましたが、最近では楽天モバイル回線を用いたプリペイドSIMも人気のようです。Amazonで検索したところ、月7GBが1年間使えて9680円(月換算で807円/7GB)のものや、360日間で20GB使えて2680円のものも見つかりました(価格は全て4月28日時点)。販売元がキャリアではないため、やや怪しさはあるものの、こういった買い切りのSIMも検討しましょう。
筆者はというと、最近は楽天グループの株主優待で配布されたSIMをタブレットに入れて使っています。月30GBのデータ容量が実質無料で使えて大変重宝しています。
以上、タブレットにオススメのキャリア/プランの解説でした。タブレットで通信する場合は、テザリング以外にも料金の安いMVNOのSIMを入れる方法や、SIMを追加してスマホ回線の容量をシェアするなどの方法があります。タブレットの使用頻度やスマホの契約プランに応じて最適な方法を見つけてください。
シムラボ
「シムラボ」は、スマホ料金や端末に関するお役立ち情報を発信する個人サイトです。Y!mobileに乗り換えたことをきっかけに格安SIMのよさに気付き、今では主要な格安SIMは全て契約してレビューしています。モットーは「自分に合うものを、より安く」。
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