最上位ウォッチ「HUAWEI WATCH 5」発売 ワンタッチで8種類の健康データを測定、eSIMにも対応

» 2025年05月27日 17時50分 公開
[田中聡ITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 ファーウェイ・ジャパンが5月27日、スマートウォッチの最新モデル「HUAWEI WATCH 5」を発表。6月3日に発売する。

 市場想定価格(税込み)は、46mmのブラックが7万1280円、46mmのパープルが7万6780円、42mmのベージュが7万6780円。

HUAWEI WATCH 5 Huaweiの新型スマートウォッチ。左からブラック、パープル、ベージュ
HUAWEI WATCH 5 HUAWEI WATCH 5の価格と販路

「HUAWEI X-TAP」を長押しするだけで健康データを測定

 HUAWEI WATCH 5は、Huaweiの最新テクノロジーを備えたフラグシップモデル。右側面に、「HUAWEI X-TAP」と呼ぶセンサーモジュールを新たに搭載している。このモジュールは、圧力センサー、心電図に使用する電極、PPG光電式センサーが一体になったもの。

 スマートウォッチで各種健康データを測定するには、手首を検出するのが基本だが、HUAWEI WATCH 5ではHUAWEI X-TAPに3秒触れるだけで健康管理機能「Health Glance」が立ち上がり、1分以内に総合的な健康データを測定できる。

HUAWEI WATCH 5 指を触れるだけで健康データを測定できる「HUAWEI X-TAP」を搭載
HUAWEI WATCH 5 3つのセンサーが一体となっている

 測定対象は「心電図」「心拍数」「血中酸素レベル」「体表面温度」「ストレスレベル」「睡眠中の呼吸乱れ」の他、「心拍変動(HRV)」「情緒」が新たに加わった。これら8項目を、指先だけでまとめて測定できるというわけだ。

HUAWEI WATCH 5 指で長押しするだけで8つの項目をまとめて測定できる

 ウォッチフェイス画面でHUAWEI X-TAPを長押しすると測定が開始し、測定中は指を離さず、安静にしている必要がある。測定結果をもとに健康管理に役立つレポートが作成され、スマホアプリ「Health Glance」からも確認できる。

HUAWEI WATCH 5
HUAWEI WATCH 5
HUAWEI WATCH 5 HUAWEI X-TAPを押し続けると、自動で測定がスタートし、残りの秒数が表示される
HUAWEI WATCH 5 レポートも作成してくれる
HUAWEI WATCH 5
HUAWEI WATCH 5 測定結果が表示される

 HUAWEI X-TAPを活用することで、手首での測定よりも速く、高精度に測定できるようになった。例えば血中酸素レベルについては、先代の「HUAWEI WATCH 4」では測定結果が出るまでに25秒かかっていたところ、HUAWEI WATCH 5では10秒以内に表示できるという。

HUAWEI WATCH 5 測定のスピードと精度が向上した

 情緒は自動検出にも対応しており、判定された情緒によって、ウォッチフェイスが自動で変更される。HUAWEI WATCH 5では猫の画像が追加されており、猫の画像や背景色から自分の情緒が分かるようになっている。

 HUAWEI X-TAPの圧力センサーは筋肉の微妙な動きを検出し、装着している腕の指の動きも検出できる。Huaweiはこれを「スマートジェスチャー」と呼んでおり、親指を人差し指に沿って2回スライドする「ダブルスライド」、親指で人差し指を素早く2回タップする「ダブルタップ」という動作をすることで、通話の応答や拒否、アラームの停止、音楽のコントロール、リモートシャッターなどの操作ができる。

 圧力センサーを使用したミニゲームも楽しめる。アプリは専用のストア「Watch AppGallery」からインストールできる。

HUAWEI WATCH 5 HUAWEI X-TAPを使ってできること

球面サファイアガラスを採用、カラバリごとに異なる素材も

 フラグシップモデルにふさわしいデザインにもこだわった。ディスプレイには球面サファイアガラスを採用しており、高い耐擦傷性を特徴としている。ベゼル幅をスリムにしたことで高い没入感を目指した。46mmモデルのベゼル幅は2.2mmに抑えており、画面占有率は先代より13%大きい80.4%を実現した。

HUAWEI WATCH 5 没入感のある曲面サファイアガラスを搭載している

 有機ELのディスプレイ(466×466ピクセル)のサイズは46mmが1.5型、42mmのベージュが1.38型となる。ピーク輝度はHuaweiのスマートウォッチで最も明るい3000ニトを実現し、強い日差しの屋外でも鮮明に見られるとする。

HUAWEI WATCH 5 46mmと42mmの2サイズがある

 本体の素材はブラックとベージュがステンレススチール、パープルがチタン合金を採用。ベージュのステンレススチールには、ロレックスのオイスタースチールにも採用されているという高性能合金「904L ステンレススチール」を用いている。パープルのチタンはステンレススチールよりも45%軽量でありながら、1.8倍の強度と1.5倍の硬度を確保している。重量はブラックが約63g、パープルが約58g、ベージュが約51g。42mmケースのベージュが最も軽い。

HUAWEI WATCH 5 軽くて強度の高いチタン合金
HUAWEI WATCH 5 ベージュのステンレススチールはより高級な素材を用いている

100種類以上のワークアウト機能を搭載、eSIMにも対応

 「HUAWEI WATCH GT 5 Pro」と同等となる100種類以上のワークアウト機能を備えており、ランニングやウオーキングのモニタリング、最大40メートルのフリーダイビングに対応している。日本の約99%以上のゴルフ場に対応するゴルフナビ機能も利用できる。本体は5ATMに加え、IP69の防水・防塵(じん)をサポートしており、水回りでも安心して使える。

 HUAWEI WATCH 4に続いてeSIMに対応しているのも特徴で、連携しているスマートフォン経由でプロファイルをインストールすると、スマートウォッチ単独で通話をしたりSMSを送受信したりできる。なお、ファーウェイ側ではソフトバンク、KDDI、楽天モバイルの回線での利用を確認済みとのこと。スマートフォンと番号を共有するワンナンバーサービスは利用できない。

 「標準モード」と「節電モード」の2種類のバッテリーモードを用意しており、標準モードでは46mmは最大4.5日間、節電モードでは最大11日間使用できる。なお、節電モードではeSIM、Wi-Fi、スマートジェスチャー、Health Glance、メモ帳、オンラインミュージック、マップ、Watch AppGalleryなどが利用できない。

 スマートフォンはAndroidとiOSの両方と連携でき、対応OSはAndroid 9以上とiOS 13以上となる。

HUAWEI WATCH 5 パープル
HUAWEI WATCH 5 ベージュ
HUAWEI WATCH 5 パープルの側面。デジタルクラウンの隣にあるのがHUAWEI X-TAP

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年12月07日 更新
  1. ヨドバシ通販は「高還元率で偽物リスク低い」──コレが“脱Amazon”した人の本音か (2025年12月06日)
  2. 「健康保険証で良いじゃないですか」──政治家ポストにマイナ保険証派が“猛反論”した理由 (2025年12月06日)
  3. NHK受信料の“督促強化”に不満や疑問の声 「訪問時のマナーは担当者に指導」と広報 (2025年12月05日)
  4. ドコモも一本化する認証方式「パスキー」 証券口座乗っ取りで普及加速も、混乱するユーザー体験を統一できるか (2025年12月06日)
  5. 飲食店でのスマホ注文に物議、LINEの連携必須に批判も 「客のリソースにただ乗りしないでほしい」 (2025年12月04日)
  6. 楽天の2年間データ使い放題「バラマキ端末」を入手――楽天モバイル、年内1000万契約達成は確実か (2025年11月30日)
  7. 楽天モバイルが“2025年内1000万契約”に向けて繰り出した方策とは? (2025年12月06日)
  8. 楽天ペイと楽天ポイントのキャンペーンまとめ【12月3日最新版】 1万〜3万ポイント還元のお得な施策あり (2025年12月03日)
  9. ドコモが「dアカウント」のパスワードレス認証を「パスキー」に統一 2026年5月めどに (2025年12月05日)
  10. Amazonでガジェットを注文したら、日本で使えない“技適なし製品”が届いた 泣き寝入りしかない? (2025年07月11日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー