米Googleは6月10日(現地時間)、Android 16の正式版をリリースした。まずはPixelデバイスから展開する。
Googleは例年、秋にAndroid OSの大型アップデートを提供してきたが(Android 15は2024年10月の公開)、昨年11月にAndroid 16は4〜6月期に公開すると予告していた。
筆者の「Pixel 9 Pro」での更新サイズは1.47GBとなっており、アップデートに約30分かかった。
Android 16では、Android 12から導入してきたデザインコンセプト「Material You」が「Material 3 Expressive」にアップデートされる。これについては関連記事を参照されたい。今回のアップデートはこのMaterial 3 Expressiveの基盤となるもので、2025年後半から、Android 16のPixelデバイスやWear OS 6搭載のスマートウォッチでMaterial 3 Expressiveのアップデートが行われる予定だ。
【訂正:2025年6月11日10時15分 Material 3 Expressiveへのアップデートは2025年後半である旨を追記しました。おわびして訂正いたします。】
主な新機能の一部を紹介する。
画面を上から下にスワイプすると表示される「通知」に、対応するサービスのリアルタイムのライブアップデートが表示されるようになる。Uber EatsやGOタクシーが対応したら便利そうだ。
また、1つのアプリから複数の通知がある場合は、自動的にグループ化されるようになる。
「メッセージ」のRCSグループチャットにカスタムアイコンとグループ名を追加できるようになる。また、連絡先リスト内のどの友達がRCSを有効にしているかを確認したり、特定のグループチャットからの通知を一定期間ミュートできるようになる。
「Googleフォト」のAI機能が強化され、Pixelでしか使えなかったReimagine機能やオートフレーム機能が使えるようになる。
LE Audio対応の補聴器は音声を内蔵の前面マイクから入力しているが、「騒がしい環境でもクリアな通話を実現するために」スマートフォンのマイクに切り替えられるようになる。
また、補聴器の音量などを直接操作できるようになる。
「Google Home」アプリの「お気に入り」にデバイスごとのショートカットを設定できるようになる。例えば、セキュリティカメラはGoogle TVに、リビングの照明はWear OSスマートウォッチにピン留めするなど、用途によってお気に入りを変えられる。
オンライン攻撃、有害なアプリ、データリスクに関するGoogleによる複数の対策ツールや保護機能を1タップで有効にできる。
[設定]→「セキュリティとプライバシー」→「その他の設定」にある「高度な保護機能」で「デバイス保護プラン」をタップするだけだ。
Androidタブレットで、PCのように複数のアプリウィンドウを1つの画面で開き、移動したりサイズ変更したりできるようになる。
2つの絵文字を合体させる絵文字キッチンの新たな組み合わせとして、指差しや腕振りを動物や野菜と組み合わせられるようになった。
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