LINEMOが“週替わり”でキャンペーンを展開する理由 新規+低容量でもお得、未契約者も巻き込む

» 2025年07月04日 19時38分 公開
[田中聡ITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 ソフトバンクは、オンラインブランド「LINEMO」で、2025年5月から週替わりキャンペーンを実施している。文字通り、LINEMOに契約した際の特典を、毎週変えながら展開している。

 こうしたキャンペーンに関する情報は各キャリアから定期的に配信され、必要に応じて記事化しているのだが、キャンペーンが毎週変わるとなると、それらを逐一ニュースで取り上げるのも大変だ。日々、膨大なニュースがある中で、LINEMOのキャンペーンを毎週取り上げるのが難しくなってしまった。

 そんな状況に業を煮やした(?)のか、ソフトバンク広報から「ぜひ、LINEMOのキャンペーンについて、編集部にお邪魔して説明させてほしい」との連絡が。そういえば、LINEMO自体の話を聞く機会がめっきり減ってきたので、せっかくなので、お話をうかがうことに。ソフトバンク LINE&Y!mobile事業推進本部 LINE事業推進統括部 事業推進部 販売推進課の中村文彦氏に、キャンペーンの近況を聞いた。

LINEMO 編集部に突撃訪問した、ソフトバンクの中村文彦氏

 この7月、LINEMOは「LINEMO週穫祭」と銘打ったキャンペーンを展開しており、これまでの週替わりに「月替わり」のキャンペーンも追加して特典を強化している。

 月替わりキャンペーンとして「LINEMO 週穫祭 真夏の推し活大豊作キャンペーン」を実施し、推し活に役立つ総額100万円分の賞品をプレゼントする。このキャンペーンはLINEMO以外のユーザーも対象としており、エントリーフォームから誰でも応募できる。期間は8月3日23時59分まで。

 プレゼントの内容は以下の通り。

  • A賞 Aladdin X2 Light……3人
  • B賞 Marshall Stanmore III Creamスピーカー……6人
  • C賞 "チェキ"instax mini 41……15人
  • D賞 Anker MagGo Power Bank(10000mAh, Slim)……20人
LINEMO LINEMO未契約者でも応募できる、月替わりのプレゼントキャンペーン

 LINEMOのメインターゲットとしているZ世代やデジタルネイティブ世代では、今「推し活がキーワードになっている」(中村氏)ことが月替わりキャンペーンのきっかけとなった。LINEMOのプロモーション担当者も20代半ば〜後半の若い世代が多く、こうしたスタッフの意見も聞きながら設計していったという。

 誰でも応募できるようにしたのは、「話題性を作りたかったから」(中村氏)。また、LINEMOユーザーだからといって、当選率が上がることもないという。キャンペーンをきっかけにLINEMOの存在を知ってもらい、週替わりキャンペーンと合わせて契約に結び付けていくという狙いがある。

 実際の契約につなげる鍵となるのが、週替わりキャンペーンだ。キャンペーンは通常、月単位で展開するもので、毎週変更されるのは珍しい。当然ながら中の人の工数も増えるが、「LINEMOの楽しい驚きを、もっと世の中の人に伝えたい。そのためには、中身だけでなく頻度も大事になります」と中村氏は言う。PayPayポイントの還元が中心ではあるが、オプションサービスの無料提供を特典にしたこともある。5月12日に開始した週替わりキャンペーンは、好意的に受け止められているという。

 7月の第1弾では、新しい電話番号でLINEMOに契約すると、還元するPayPayポイントを増額。LINEベストプランだと3000ポイントから7000ポイントに、LINEMOベストプランVだと6000ポイントから1万ポイントに増額する。期間は7月6日まで。

LINEMO 7月6日までに新規契約すると、還元ポイントをアップする

 なお、MNPでLINEMOに申し込むと、LINEMOベストプランだと1万ポイントを、LINEMOベストプランVだと1万6000ポイントを還元する。こちらは5月12日から終了日未定のキャンペーンとして実施中だ。

 LINEMOベストプランは、3GBまでが月額990円(税込み、以下同)、3GB超〜10GBまでが月額2090円。毎月3GBで足りる人が、7月6日までにLINEMOに新規契約してベストプランに申し込むと、7000ポイントが還元され、実質7カ月分が無料になる。MNPだと3GBまでが10カ月分無料になる計算だ。

 LINEMOベストプランVは、月額2970円で30GBが利用できる。7月6日までにLINEMOに新規契約してベストプランVに申し込むと、1万ポイントが還元され、実質3カ月分が無料になる。MNPだと5カ月分が無料になる計算だ。

 7月6日までは新規契約の特典を手厚くしているので、サブ回線として検討している人は要注目だ。また、今回LINEMOへの契約を決められなくても、今後も同様のキャンペーンを別週に実施する可能性があるので、キャンペーン情報を定期的にチェックしておくといいだろう。

 キャンペーンを毎週変えるという手法は、うまいと感じてしまった。通信サービスへの契約を検討している人にとって、キャンペーンは最後の後押しになる。その特典が毎週変わるとなると、サイトに訪れる頻度が上がる。そこで魅力的なキャンペーンが展開されていれば、契約につながりやすい。

 LINEMOでは端末を扱っていないので、特典の中心はポイント還元になるが、シンプルで分かりやすい。7月6日までの期間限定とはいえ、990円のプランに新規契約で7000ポイント還元は大盤振る舞いだと感じる。Y!mobileでも新規契約でPayPayポイントを還元するキャンペーンは実施しているが、低容量の「シンプル2 S」は対象外のケースが多い。ソフトバンクやY!mobileがリーチできない若年層や低容量ユーザーを、なりふり構わず獲得していこうという気概を感じられた。

LINEMO というわけでソフトバンクさん、情報提供ありがとうございました。お土産に「モモンキー」のぬいぐるみもいただきました

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年12月06日 更新
  1. 飲食店でのスマホ注文に物議、LINEの連携必須に批判も 「客のリソースにただ乗りしないでほしい」 (2025年12月04日)
  2. NHK受信料の“督促強化”に不満や疑問の声 「訪問時のマナーは担当者に指導」と広報 (2025年12月05日)
  3. 「スマホ新法」施行前にKDDIが“重要案内” 「Webブラウザ」と「検索」選択の具体手順を公開 (2025年12月04日)
  4. 三つ折りスマホ「Galaxy Z TriFold」の実機を触ってみた 開けば10型タブレット、価格は約38万円 (2025年12月04日)
  5. 楽天の2年間データ使い放題「バラマキ端末」を入手――楽天モバイル、年内1000万契約達成は確実か (2025年11月30日)
  6. 「楽天ポイント」と「楽天キャッシュ」は何が違う? 使い分けのポイントを解説 (2025年12月03日)
  7. 楽天ペイと楽天ポイントのキャンペーンまとめ【12月3日最新版】 1万〜3万ポイント還元のお得な施策あり (2025年12月03日)
  8. ドコモが「dアカウント」のパスワードレス認証を「パスキー」に統一 2026年5月めどに (2025年12月05日)
  9. NHK ONE、簡単には「閉じられないメッセージ」表示へ 目的は“NHK受信料”の徴収 なぜ強引な仕様に? (2025年11月12日)
  10. 鉛筆デザインのiPad用スタイラスペン「Nelna Pencil」発売 物理ボタンに9機能を設定可能 (2025年12月03日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー