薄型化、軽量化を実現しながらも、ディスプレイサイズは拡大しており、閉じたときのカバーディスプレイは6.5型(前モデルは6.2型)、開いたときのメインディスプレイは8型(前モデルは7.6型)になった。アスペクト比にも見直しがかかり、閉じたときのサイズ感はより通常のスマホに近づいている。閉じるとスマホ、開くとタブレットというコンセプトをより突き詰めたといえる。
サムスン電子が打ち出したもう1つのUltra体験が、カメラだ。これまでのGalaxy Z Foldシリーズは、同じ年に登場したGalaxy S Ultraシリーズと比べると、カメラの性能が抑えめだった。これに対し、Galaxy Z Fold7では、メインの広角カメラにGalaxy S25 Ultraなどと同じ2億画素のセンサーを採用。超広角カメラも56%明るさが増し、マクロ撮影に利用できるようになっている。フォルダブルだからといって、カメラに妥協する必要はなくなった。
デフォルトでは、12メガピクセルモードで撮影されるため、写真のサイズはGalaxy Z Fold6までと同じになるが、これは16の画素を1つに束ねるピクセルビニングを行っているため。画素1つ1つが大きくなり、取り込める光の量は44%増加して暗所に強くなった。また、ピクセルビニングを解除して2億画素そのままで撮影すると、被写体のディテールまで細かく記録することが可能になる。
開いたときのメインディスプレイ側に搭載されるインカメラも、10メガピクセルになり、画質が向上した。先代のGalaxy Z Fold6までは、カメラをディスプレイ下に配置したアンダーディスプレイカメラを採用しており、カメラの上にもコンテンツを表示できたが、Galaxy Z Fold7では、ディスプレイの一部をくりぬく形でカメラが搭載されている。画質が向上した一方で、コンテンツの一部が欠けてしまうのはトレードオフといえる。
「Galaxy Z Fold6」をカメラ視点で検証 閉じても開いても半開きでも安定感抜群 AIフォンならではのワザも
「Pixel 9 Pro Fold」と「Galaxy Z Fold6」は何が違う? 外観を中心に比較する
「Galaxy Z Fold6/Z Flip6」は何が変わった? 折りたたみ×AIで新たな価値提案へ
「Galaxy S25 Ultra」のカメラは100倍大望遠で富士山の登山道も撮れる! カメラの使い分けがポイント
シリーズ最上位「Galaxy S25 Ultra」発表 外観からカメラ、新AIまで写真で速攻チェックCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.