プロセッサのSnapdragon 6 Gen 1に対して、メインメモリ8GB、ストレージ256GBという構成だ。実際のパフォーマンスについては、アプリの切り替えの操作で2〜3秒程度待たされる場面はあったが、日常使いにはおおむね支障ないと感じた。
Geekbench 6でのベンチマーク結果は、シングルコア883、マルチコア2274となった。これは同価格帯のGalaxy A54(シングルコア977、マルチコア2770)にはやや及ばないものの、2020年のミッドハイモデルであるGalaxy S20 FEに近い性能を実現している。
3DMarkのWild Lifeテストでは2555ポイント、平均フレームレート15.30FPSを記録した。全デバイスの上位29%という結果で、ミッドレンジとしては妥当な性能だ。テスト中の温度上昇も28℃から29℃と1℃程度に抑えられており、発熱制御は良好だ。ただし、本格的な3Dゲームをプレイする場合は、フレームレートが9〜20FPSの範囲で変動するため、設定を調整する必要があるだろう。
ミドルウェアレベルでリソース管理が強めに行われているようで、バッテリー持ちとのトレードオフと考えれば妥当だろう。
本機はReno Aシリーズ最大容量となる5800mAhのバッテリーを搭載する。実測では、Xの連続使用で1時間あたり約12%の消費、Netflixでの動画視聴では1時間あたり約5.5%の消費となった。これは、Xなら約8時間、動画視聴なら約18時間の連続使用が可能という計算になる。スタンバイ時の電力効率も優秀で、SIMなし・Wi-Fi接続の待機状態で5日間充電なしで稼働し続けた。
発表会では「バッテリーを少し増やしてみました」という控えめな表現だったが、実際には前モデルから大幅な容量アップを実現している。ユーザーからの要望に応えた改良点の1つだ。ミッドレンジのプロセッサと大容量バッテリーの組み合わせにより、ハイエンド機では実現しにくい長時間駆動を達成している。
急速充電は独自規格の45W SUPERVOOCと標準規格の45W USB PDに対応し、約30分で1%から44%まで充電可能とされる。ただし、充電器は別売りだ。
手元にあったUSB PD 45W以上の充電器をいくつか接続してみたところ、電源オンの状態ではいずれも25〜27Wでリンクした。実測では27Wで充電され、1%から80%まで約44分、100%までは約1時間20分かかった。45W対応とされているが、実際は27W程度での充電となり、5800mAhの大容量バッテリーということもあって急速充電としてはやや時間がかかる印象だ。
なお、4年後もバッテリー容量80%以上を維持する長寿命な設計となっている。一般的なスマートフォンのバッテリーは2〜3年で劣化が目立ち始めるが、本機なら買い替えサイクルを延ばせる。環境への配慮という観点でも、長期間使用できる設計は評価できるポイントだ。
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