アウトカメラは5000万画素(広角)と800万画素(超広角)のデュアルカメラ、インカメラは3200万画素だ。5000万画素の広角カメラは、日中の撮影では十分な実力を発揮する。
京都タワーでズーム性能を検証したところ、1倍撮影では建物の看板から窓枠まで、細部まで解像している。0.6倍の超広角では、タワー全体と周辺の建物を含めた広い範囲を撮影できた。2倍ズームは光学ズームではなくデジタルズームだが、建物側面の文字も読み取れる程度の解像感を保っている。デジタルズーム最大の10倍では、さすがに画質の劣化は見られるものの、タワー上部の白い「Kyoto Tower」の立体文字看板がはっきりと判読できる。
風景撮影では、石橋の質感や背後の山々の緑がしっかりと描写されている。石の表面の苔やざらつきまで確認でき、水面への映り込みも自然だ。
料理撮影も得意で、ビュッフェ料理の色彩を鮮やかに記録できた。スクランブルエッグの黄色、野菜の緑、赤こんにゃくの赤など、食材本来の色が食欲をそそるように再現されている。
実使用で気になったのは、プリインストールアプリの多さだ。Booking.com、AliExpress、LinkedInといった海外サービスに加え、ゲームアプリも多数(ソリティアは2種類)プリインストールされている。これらを使わないユーザーは、1つ1つアンインストールするか、ホーム画面から削除する作業が必要になる。
ロック画面マガジン機能もデフォルトで有効になっており、海外のモデルなどがランダムに表示される。設定アプリから「パーソナルカスタマイズ」→「ロック画面マガジン」とたどってオフにする必要があり、初期設定時の手間が増える。
アプリインストール後のセキュリティテスト画面にも「おすすめアプリ」が表示されるなど、各所に収益化の仕組みが組み込まれている。
OPPO Reno 13 Aは、4万8800円でハイエンド級のAI機能を搭載し、5800mAhの大容量バッテリーでXなら約8時間、動画視聴なら約18時間の連続使用が可能だ。120Hz有機ELディスプレイ、IP69防水対応、日中撮影では十分な画質のカメラ性能など、ミッドレンジとして充実した機能を備えている。
一方で、プリインストールアプリが多く初期設定に手間がかかる点、急速充電が実測27W程度にとどまる点は注意が必要だ。
特に3万円台では性能が物足りず、7万円台では予算オーバーという人には魅力的な選択肢となるだろう。AI機能の充実度と5800mAhという大容量バッテリーの組み合わせは、この価格帯では大きなアドバンテージといえる。
(製品協力:オウガ・ジャパン)
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