スマートフォンやPC向け周辺機器を展開する米Belkin(ベルキン)の日本法人は、同社のモバイルバッテリー製品の安全性に関する文書を公開した。これは、一部の他社製モバイルバッテリーで発火などの不具合が相次ぎ、製品回収や航空機への持ち込み禁止といった対応が取られている状況を受けたものだ。
ベルキンは声明の中で「提供するバッテリー製品について速やかに調査を行い、安全・品質基準を満たしていることを確認した」と説明し、「安心してお使いいただけます」とした。加えて、ベルキン製品は米国のFCC認証、日本のPSEマーク、中国のCCC(中国強制認証)など、各国の安全基準に基づく認証を取得済みであり、「航空機内への持ち込みも認められている」とアピールした。
ただし、こうした認証取得はあくまで設計・製造段階での基準を満たしていることを示すものであり、長期の使用や充電環境、経年劣化などによって危険性が増す可能性がある。とりわけ近年は、モバイルバッテリーが鉄道で発火するなどの事故が相次ぎ、安全性に関する利用者の関心が高まっている。
ユーザーとしては、モバイルバッテリーのメーカーや販売元による「安全」との説明をそのままうのみにせず、リコール(回収)の対象になっていなかどうか、また使用年数や状態、充電方法などにも目を向け、適切に管理していく姿勢がさらに求められている。
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