楽天グループが8月8日に開催した決算会見で、楽天モバイルの契約数が、2025年7月末時点で908万回線に達したことが明かされた(回線はMNOとMVNOを含む)。
楽天グループ 代表取締役 会長 兼 社長の三木谷浩史氏は「910万回線はあくまで通過点」だとコメント。楽天モバイルは、2025年10月から、楽天モバイルのデータ使い放題とU-NEXTをセットにした新料金プラン「Rakuten最強U-NEXT」を提供する。このプランを契機に、さらなるARPU(1ユーザーあたりの売り上げ)向上を目指す。Rakuten最強U-NEXTでアップセルを図るとともに、三木谷氏は「年末までの目標に掲げている1000万回線に何とか到達したい」と語る。
大手キャリアは料金プランや各種手数料の値上げに踏み切っているが、楽天モバイルには値上げの動きは見られない。三木谷氏は、楽天経済圏の売り上げが伸びてきている要因に、モバイル事業の成長を挙げる。
楽天モバイルユーザーは、より積極的に楽天経済圏のサービスを利用する優良顧客が多く、楽天グループの売り上げに貢献しているといえる。実際、楽天市場の総流通額は、楽天モバイル契約者の方が非契約者よりも47.6%高いというデータも出ている。値上げをすることで楽天モバイルユーザーが離れ、結果的に楽天経済圏の売り上げが下がる恐れがある。
こうした状況を受け、三木谷氏は「値段は、総合的な判断をしながら考えていく。(値上げは)今のところ、考えていない」と述べた。
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