KDDIは、8月16日と17日に東京ビッグサイトで開催される「コミックマーケット106」における通信品質対策内容を発表した。2024年末開催の「コミックマーケット105」と比較して約2倍の通信品質対策を実施し、多数の来場者が集中する屋外での通信環境を安定させ、快適な利用を可能にする。
今回、屋外に設置する臨時基地局は合計9台。5G(Sub6)・5G SAに対応した車載型基地局3台と、可搬型基地局6台で構成される。設置図には、「ずっと、もっと、つなぐぞ」というメッセージを掲載しており、KDDIの本気を感じる。
東側の可搬型基地局3台には、5Gの2つの周波数(3.7GHz帯/4.0GHz帯)を同時に利用できる新型無線装置「Dual Band Massive MIMO Unit(DB-MMU)」を搭載。これにより、従来の装置と比べて最大2倍のユーザーが同時に接続可能となる。
DB-MMUは、2つのSub-6周波数帯(3.7GHz帯/4.0GHz帯)を同時に利用でき、多数のアンテナ素子によるビームフォーミング技術で、効率的に電波を届けることができることなどが特徴だ。大阪・関西万博や、7月24日・25日に大阪天満宮で開催された日本三大祭り「天神祭」においても活用された技術でもある。
KDDIは、コミックマーケットのような大規模イベントでの通信品質改善に今後も取り組み、高度な通信技術の提供を続ける方針を示している。
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