Appleは9月10日未明、最新スマートフォン「iPhone 17」シリーズを発表した。ラインアップは「iPhone 17」「iPhone 17 Pro」「iPhone 17 Pro Max」、そして17 のナンバリングはされていないが、「iPhone Air」の4モデルだ。ここでは、この4モデルの違いについて比較しながら確認していこう。
iPhone 17シリーズでは、ラインアップ構成が大きく変更された。
iPhone 16シリーズでは、無印のiPhone 16と画面が大きいiPhone 16 Plus、iPhone 16 Proとその大型版となるPro Maxという2つのグループに大別できた。しかしiPhone 17シリーズでは、Plusモデルが廃止され、新たに超薄型の「iPhone Air」が追加された。
ディスプレイサイズは以下の通りだ。
4モデル全てが最大120HzのProMotionテクノロジーを搭載し、常時表示にも対応している。これまでProモデル限定だった機能が、全モデルで利用可能になった点は大きな変更だ。
今回、iPhone AirをiPhone 17シリーズとして紹介しているが、ナンバリングが付かなかったということで、扱いとしてはiPhone SEシリーズのようになるのだろう。このため、毎年アップデートされるのではなく、数年に1度の更新になると考えられる。
iPhone 17シリーズの最大の特徴は、デザインの大幅な刷新だ。
iPhone Airは、iPhone史上最薄となる5.64mmのボディーを実現。グレード5チタニウムフレームと、背面にCeramic Shield、前面にはCeramic Shield 2を採用し、極薄ながらこれまでのどのiPhoneよりも頑丈だとしている。
iPhone 17 Pro/Pro Maxでは、アルミニウムユニボディーデザインに変更。Apple製ベイパーチャンバーがレーザー溶接で組み込まれ、iPhone史上最高の熱放性を実現している。また、カメラ部の出っ張りが横いっぱいに伸びたのがデザイン上の大きな違いとなっている。
iPhone 17は従来と同様の構造だが、前面カバーはCeramic Shield 2の採用により、前世代と比べて3倍の耐擦傷性能を実現した。
新型iPhoneが搭載するプロセッサは、新世代のA19シリーズに更新された。iPhone 17は「A19」、iPhone 17 Pro/Pro Max、iPhone Airは「A19 Pro」を搭載する。特にiPhone 17 Pro/Pro Maxは前世代と比較して最大40%長くパフォーマンスが持続するため、ゲーム、ビデオ編集、ローカル大規模言語モデルの実行に最適だとしている。
なお、いずれのプロセッサも6コアCPUだが、iPhone 17 Pro/Pro Max向けのA19 Proは6コアGPU、iPhone Airは5コアGPUという違いがある。Neural Acceleratorが各GPUコアに組み込まれており、前世代と比較してピーク時における最大3倍のGPU演算能力で、オンデバイスでの生成AIモデル動作がアップしている。
iPhone 17のA19も5コアGPUだ。iPhone 13のA15 Bionicチップと比べて1.5倍高速で、GPU性能はA15 Bionicより2倍以上高速になったことをうたう。
この他、全モデルが新たにApple設計のワイヤレスチップ「N1」を搭載し、Wi-Fi 7、Bluetooth 6、Thread(スマートホーム用の通信規格)に対応する。また、インターネット共有やAirDropなどの機能の全体的なパフォーマンスと信頼性を向上させる。
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