新しいiPhoneを購入したら、これまで使っていたiPhoneを売却したり、誰かに譲ったりするという人は多いだろう。こうした場合にiOSの設定からの初期化して全てが完了すれば楽だが、実際はそれ以外にもいろいろな操作/手続きが必要になりがちだ。本記事では初期化以外に改めて必要となる主な作業をチェックしよう。
まずはiPhoneのデータをバックアップしておこう。そのバックアップを取るには、(1)iCloudなどのクラウドサービスを使ってバックアップする、(2)Macなどに接続してバックアップデータを作成する、(3)SSDなどに写真など必要なデータだけを保存する──など、具体的なアプローチはさまざまだ。普段の運用状況や、保存したいデータに応じて選択したい。
普段からApple Payを使っている方は、ウォレットに登録してある交通系電子マネーのカード情報を、新端末に引き継ぐ操作を忘れずにしておこう。SuicaやPASMO側の仕様で、複数台に同じ情報を登録できなくなっているので、引き継ぎ操作を行わないと、普段使っているカードを新端末で使えなくなる。
旧iPhoneにペアリングしている周辺機器がある場合は、それを解除しておき、新端末を手に入れてからペアリングのし直しが必要だ。日常的に使っているApple Watchなどがあればもちろん、まれにしか使わないサブのワイヤレスイヤフォンやBluetoothスピーカーなどがある場合は再ペアリングの方法を再確認しておこう。
Apple Storeなど店頭で下取りに出す場合、セキュリティ関連機能をオフにしておくことで、作業がスムーズになることがある。
その作業に必要なApple Account(Apple ID)のパスワードなどを失念している場合、店頭での作業が煩雑となり、待ち時間が発生する場合がある。
通信キャリアで契約している場合、使用しているSIMカードを忘れずに取り出し、新端末へと移行させておこう。eSIMを使っていて、新端末に引き継ぎを行いたい場合にも、旧端末側で特定の手順が必要になる場合があるので、あらかじめ必要な段取りを確認しておきたい。
iPhoneで使用しているアプリやサービスの引き継ぎ操作を確認しておこう。LINEのようなチャットサービスや、銀行、クレジットカードアプリなどの引き継ぎ手順をあらかじめチェックしておき、旧端末での作業が必要なものを洗い出しておくとよい。
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