vivoが中国で展開する「Sシリーズ」のスマートフォンは、ポートレート撮影やセルフィーを重視した女性を主なターゲットにしています。
背面フラッシュライトの強化や高画質なインカメラを搭載など、性能の強化ポイントが一般的なスマホとはやや異なる点も特徴です。そのSシリーズから、小型サイズのミニモデル「S30 Pro mini」が登場しました。
S30 Pro miniの画面サイズは6.31型で、6.5型以上のサイズが一般的なAndroid OS搭載スマホの中では小ぶりです。また「Pro」の名前がつくことから分かるようにスマホとしての性能も高く、プロセッサはMediaTekのDimensity 9300+を搭載しています。中国での価格は3499元(約7万2000円)からとなっています。
実はこの「小さな高性能端末」は、2024年10月にカメラ強化のフラグシップモデル「Xシリーズ」の一員として、「X200 Pro mini」が発売になっています。
プロセッサはDimensity 9400とS30 Pro miniよりやや高く、カメラの構成がやや異なるなど性能の違いはありますが、ディスプレイサイズや本体のおおまかな大きさは同等です。
→・まるで“中国版iPhone”の「vivo X200 Pro mini」を試す iPhoneを超えたコスパに衝撃
ターゲット層が女性ということもあり、ボディーカラーはパステル系の3色(ピンク、ブルー、イエロー)とブラックの4色展開です。サイズは約150.83(幅)×71.76(奥行き)×7.99(高さ)mm、重さは約186gで、6000mAhのバッテリーも内蔵します。急速充電も90Wと高速です。
Sシリーズと言えばセルフィー、ということでS30 Pro miniで自撮りをしてみましたが、約5000万画素カメラ+AI美顔で女性も男性も美しく撮影できます。プリセットされた色味もあり簡単に仕上げを変えて撮影することも可能です。
小さいボディーですがしっかりとフロントライトはデュアルLEDを搭載しています。画面全体を光らせることも可能で、暗い場所での自撮りも苦にしません。
アウトカメラは約5000万画素です。3倍望遠も約5000万画素で、超広角のみ約800万画素と画質が落ちます。Sシリーズは風景より顔写真撮影が多いと想定されることから、このような組み合わせでコストを少しでも下げているのでしょう。
なお、ミニモデルではない「S30」と並べてみましたが、大きさはかなり違います。S30のディスプレイは6.67型と大きく、プロセッサはQualcommのSnapdragon 7 Gen 4を搭載します。なおバッテリー性能は両者同一です。
カメラ構成も同じえす。S30の方が全体的なパフォーマンスは低く、価格も2499元(約5万2000円)からと大きく異なります。Sシリーズに関しては小型モデルを上位機種としており、iPhoneユーザーをターゲットに乗り換えを促そうとしているのかも。
なお中国深センの家電量販店にはSシリーズを使って撮影を楽しめるブースも設置されていました。顔写真や人物写真を重視するユーザーはまだまだ多く、Sシリーズはvivoにとっても重要な製品の1つなのです。
“薄型×軽量×高性能カメラ”で勝負する、vivoのフォルダブルフォン「X Fold5」
ポートレートを美しく撮影できるHuawei「nova 14 Ultra」
1万円台のAIスマホ「Meizu Note 16」が中国で登場
中国で「小型ハイエンドスマホ」が人気の理由、火付け役はあのメーカー 日本で新たな選択肢になるか
Amazonでガジェットを注文したら、日本で使えない“技適なし製品”が届いた 泣き寝入りしかない?Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.