もう1つの課題はケース選びだ。最初に購入したのはバンパーだった。スリムで軽量、強化ポリカーボネート製でエッジを守り、新しいボタンデザインにより正確なクリック感を実現するという仕様通りではあった。しかし実際に装着すると、せっかくの美しいフレームが見えず、むしろ安っぽさが際立ってしまった。
そこでケースを付けずに使うことも考えたが、傷だらけにするのも不安だ。結局選んだのは、フレームとアウトカメラ、背面を保護できるクリアケース(素材はTPU)だった。首から下げられるストラップ用の穴も備わっている。純正ではないがAmazonで購入した。
いずれはアクセサリーメーカーからクリアバンパーが登場するかもしれないが、現時点では確証はない。しばらくはこのケースで運用するしかないだろう。
また、バンパーやケースを装着することで、Air本来の薄さや軽さが損なわれてしまうのはデメリットといえる。バンパーもケースも装着すればその分だけ厚みを増すことになるため、薄さ重視の人は何も装着せずに使いたいはずだ。とはいえ、筆者は軽さを優先してiPhone Airを選んだため、薄さはそこまで気にならかった。
まとめると、とにかく軽いiPhoneが欲しくてAirを購入したが、犠牲になったバッテリー駆動時間やケース選びの難しさは避けられなかった。だからといって、すぐにPro Maxへ戻りたいとも思わない。
今やiPhone選びは簡単ではなく、一筋縄ではいかない状況になっている。筆者にとっては、軽さと扱いやすさを重視すればAirが選択肢となり、カメラやバッテリーを優先するならPro Maxになる――と改めて確信できた。
「iPhone Air」の実機に触れた! 厚さ5mm台の衝撃、165gの軽さは“感覚がバグる” 「iPhone 17」も合わせて現地レポート
「iPhone Air」発表 厚み5.6mmで6.5型、バッテリー最大27時間 15万9800円から
「iPhone 17/17 Pro」は何が進化した? 「iPhone Air」も含めてiPhone 16シリーズとスペックを比較する
「iPhone Air」誕生で「Pro」は道具へ Apple幹部が語る、2025年iPhoneのラインアップ戦略
iPhone Airの単眼カメラに物足りなさを感じるあなたへ スマホから「カメラ機能」を切り離す3つの選択肢Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.