世界を変える5G

楽天モバイルのネットワーク改善戦略 都内地下鉄は7月に対策完了へ、「つながりやすさでもNo.1を目指す」と矢澤社長(2/2 ページ)

» 2026年02月02日 18時46分 公開
[田中聡ITmedia]
前のページへ 1|2       

つながりやすさでもナンバーワンキャリアを目指す

 矢澤氏は「楽天モバイルは安くて使い放題だけでなく、つながりやすさでもナンバーワンキャリアを目指す」と意気込む。このナンバーワンの指標についてはどう考えているのか。例えば、2025年のオリコンの顧客満足度調査で、楽天モバイルは料金やキャンペーンなど“通信品質以外”で1位を獲得したが、通信品質は最下位の4位だった。こうした調査で3キャリアを逆転するのは容易ではないが、「第三者機関の評価は重要だと思っている」と矢澤氏。

 「Opensignalの調査では、依然として改善すべき点はあるが、細かいエリアで見ていくと、都道府県別によっては改善されたという評価をいただいた場所もある」と話す。もう1つの指標として「お客さまに決めていただくこと。楽天が一番つながりやすいと言っていただけるような評価を第一に頑張っていきたい」とした。

5G SAへの対応も進行中 KDDIローミングは「話し合いを進めている」

 なお、現在楽天モバイルが提供している5G通信は、コアネットワークに4Gを用いたNSA(ノンスダンドアロン)だが、通信品質をより向上させるのなら、全ての設備を5G化するSA(スタンドアロン)へのアップデートが求められる。実際に、ドコモ、KDDI、ソフトバンクの3キャリアは既に5G SAのサービスを提供し、基地局のSA化を進めている。

 楽天モバイルは2026年に5G SAを提供予定としており、その予定に変更はない。矢澤氏は「SAの方が体感値は向上しているので、SAは最優先で対応している」と話す。なお、NSAによる通信で、LTEへの接続が集中してパケ詰まりが起こるといった事態はほとんど起きていないとのこと。

 700MHz帯のプラチナバンドについては、「計画よりも前倒しで開設が進んでいる」(矢澤氏)とのこと。LTEは1.7GHzとプラチナバンドをベストミックスで展開していく考えだ。AST SpaceMobileの衛星を用いた衛星通信サービスも、このプラチナバンドを利用する。

 楽天モバイルが利用しているKDDIのローミングについては、2026年9月が契約の期限となっているが、予定通り9月で終了するのか。あるいは再延期もあり得るのか。矢澤氏は「まだお話しできる段階ではないが、両者で話し合いを進めている」と述べるにとどめた。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年07月16日 更新
  1. 専用充電器はもう不要? 中韓スマホから国内勢まで巻き込む「USB PPS」急速充電の新常識 (2026年07月14日)
  2. 日本通信がMVNOサービスでシェア5位に 月額290円からの“合理的プラン”が好調 (2026年07月15日)
  3. LINEの新「プレミアムブロック」で完全な“絶縁”が可能に? 従来のブロック機能との決定的な違い (2026年07月15日)
  4. なぜ「ドコモ銀行」じゃない? 「ドコモSMTBネット銀行」の名称に隠された通信と金融の“パワーバランス” (2026年07月15日)
  5. 誤爆で「ワインが20本も届いちゃう」 押せば注文できる“Amazon Dash Button ”とは何だったのか (2026年07月11日)
  6. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  7. モトローラ初の横折りフォルダブルスマホ「razr fold」が日本上陸 おサイフケータイ対応で29万9800円 (2026年07月15日)
  8. “QR切符”は改札をスムーズに通過できる? 「ゆりかもめ」が導入し話題、メリットは何か (2026年07月15日)
  9. 最大21日間駆動、オフラインマップにも対応した「Xiaomi Watch S5」がAmazonで販売中 (2026年07月16日)
  10. “クレカ障害”で「現金を持つべき?」の声 三井住友カード「弊社システムで障害は発生していない」 (2026年07月16日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー