矢澤氏は「楽天モバイルは安くて使い放題だけでなく、つながりやすさでもナンバーワンキャリアを目指す」と意気込む。このナンバーワンの指標についてはどう考えているのか。例えば、2025年のオリコンの顧客満足度調査で、楽天モバイルは料金やキャンペーンなど“通信品質以外”で1位を獲得したが、通信品質は最下位の4位だった。こうした調査で3キャリアを逆転するのは容易ではないが、「第三者機関の評価は重要だと思っている」と矢澤氏。
「Opensignalの調査では、依然として改善すべき点はあるが、細かいエリアで見ていくと、都道府県別によっては改善されたという評価をいただいた場所もある」と話す。もう1つの指標として「お客さまに決めていただくこと。楽天が一番つながりやすいと言っていただけるような評価を第一に頑張っていきたい」とした。
なお、現在楽天モバイルが提供している5G通信は、コアネットワークに4Gを用いたNSA(ノンスダンドアロン)だが、通信品質をより向上させるのなら、全ての設備を5G化するSA(スタンドアロン)へのアップデートが求められる。実際に、ドコモ、KDDI、ソフトバンクの3キャリアは既に5G SAのサービスを提供し、基地局のSA化を進めている。
楽天モバイルは2026年に5G SAを提供予定としており、その予定に変更はない。矢澤氏は「SAの方が体感値は向上しているので、SAは最優先で対応している」と話す。なお、NSAによる通信で、LTEへの接続が集中してパケ詰まりが起こるといった事態はほとんど起きていないとのこと。
700MHz帯のプラチナバンドについては、「計画よりも前倒しで開設が進んでいる」(矢澤氏)とのこと。LTEは1.7GHzとプラチナバンドをベストミックスで展開していく考えだ。AST SpaceMobileの衛星を用いた衛星通信サービスも、このプラチナバンドを利用する。
楽天モバイルが利用しているKDDIのローミングについては、2026年9月が契約の期限となっているが、予定通り9月で終了するのか。あるいは再延期もあり得るのか。矢澤氏は「まだお話しできる段階ではないが、両者で話し合いを進めている」と述べるにとどめた。
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