眼鏡市場がスマートグラスを発表 “シャッター音の鳴る”カメラを搭載、「眼鏡店」の強みも生かす(2/2 ページ)

» 2026年02月02日 22時24分 公開
[佐藤文彦ITmedia]
前のページへ 1|2       

眼鏡市場からスマートグラスを出す意義 フィッティングも徹底

 スマートグラスは、デジタルデバイス、ガジェットを開発するメーカーが多くひしめき合う市場。あえてメガネトップがオリジナル製品を出すというニュースには驚きもある。

 吉田氏は「眼鏡を長く取り扱ってきた中で、日本人の平均的な顔のサイズといったデータを持っており、女性もかけやすいサイズ、デザインといったノウハウがある」としている。実際にLinseでは、どんな日本人にもフィットする、売れ筋のデザインを採用したとのことだ。

眼鏡市場スマートグラス メガネトップ 商品開発部 部長の吉田和弘氏

 デバイスメーカーと専門メーカーの競争という意味では、かつてのワイヤレスイヤフォン市場に近い。Appleに代表されるデバイスメーカーに加え、オーディオを専門に取り扱うメーカーがどんどんと市場に参入してきたことで盛り上がりを見せ、ワイヤレスイヤフォンの音質や接続性は年々向上していった。

 そういう意味では、スマートグラス市場の盛り上がりには、眼鏡を専門的に取り扱ってきた企業の参入が必須であり、必然ともいえる。メガネトップにはこの一翼を担う企業として、2世代目以降の製品開発、長期的なサポートにも期待をしたい。

 眼鏡専門メーカーならではのメリットとして、Linseは店頭で知識のあるスタッフが使い方や注意点を説明した上、フィッティングまで行い、納得した状態で購入してもらうことができるという。耳の高さや鼻の角度は千差万別であるため、しっかりとフィットした状態で渡すことを重視し、売りっぱなしにならないことが意識されている。

 標準ではLinse、Linse Liteともにサングラス風の色付きレンズが付いているが、有料で度付きレンズやクリアレンズ、他の色付きレンズへと変更できる。視力測定や好みのレンズの選択などを一気通貫で行えることも、眼鏡市場でスマートグラスを販売する大きなアドバンテージだ。

眼鏡市場スマートグラス 標準レンズはサングラス仕様。左がLinse Lite、右がLinse

 店頭での説明やフィッティングにこだわるため、Linse、Linse Liteともにオンラインでの販売はなく、眼鏡市場130店舗での取り扱いのみとなる。なお、130店舗では2月6日から店頭に並べられるため、実機の感触を確かめられるようになる。

 眼鏡市場の店頭へは、デバイスへの関心が高いユーザーというより、普通の眼鏡を探している人の来店が多く、ミドル層以上の顧客が多い。早田氏は「ミドル層だけでなく、ガジェットに興味関心の強い、新しい顧客層も開拓していきたい」と話している。

 また、一般的な眼鏡と違う性質を持つデバイスであるため、専用の保証も用意。購入後1年間、商品の不具合や自然故障は無償交換、修理対応の対象となる。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年02月10日 更新
  1. 「iPhoneの調子が悪いです」の文言、なぜアイホンのFAQに? 実はAppleと深く関係 (2026年02月08日)
  2. 総務省有識者会議が「手のひら返し」な我が国への示唆――日本を国際標準から遅れさせたのは自らの愚策のせい (2026年02月08日)
  3. 「東京アプリ」で1.1万円分をゲット、お得な交換先はどこ? dポイント10%増量+楽天ペイ抽選が狙い目か (2026年02月05日)
  4. KDDI、楽天モバイルとの「ローミング重複エリア」を順次終了 松田社長が言及 (2026年02月06日)
  5. 楽天モバイル、1000万回線突破も残る「通信品質」の課題 5G SAの早期導入とKDDIローミング再延長が焦点に (2026年02月07日)
  6. ソフトバンク、短期解約を繰り返す「ホッピングユーザー」を抑制 その理由は? (2026年02月09日)
  7. Googleが台湾のPixel開発拠点を公開 「10 Pro Fold」ヒンジ開発の裏側、“7年サポート”を支える耐久テスト (2026年02月09日)
  8. 東京アプリ、PayPayがポイント交換先に追加される可能性は? 広報に確認した (2026年02月05日)
  9. 東京アプリ、PayPayとWAON POINTをポイント交換先に追加 交換時期は「決まり次第案内」 (2026年02月09日)
  10. 「小型iPhone SEを復活させて」──手放せない理由SNSで話題 どこが“ちょうどいい”と評価されるのか (2025年11月29日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年