Note A1はAndroidベースのOSを搭載するが、Google Playには対応していない。取材に対しTCL側は「Googleのルール上、E-noteデバイスはGMS(Google Mobile Services)のサポート対象外となっている。TCLだけでなく、reMarkableやiFLYTEKなど他社の電子ノートも同様だ」と説明した。Googleと複数回交渉したものの、公式には認められなかったという。
代替として、Microsoftとの連携を強化した。Edge、OneNote、Outlookをプリインストールしており、Word、Excel、PowerPointは本体からアクセスできるWebサイト経由でAPKをダウンロードする形式だ。Kindleなどその他のアプリは、ユーザーが自身でAPKを探して入手する必要があり、正直なところハードルは高い。
データ転送は有線ケーブル、Bluetooth、Wi-Fi(QRコード経由)の3つの方法に対応する。クラウドストレージはWeb版での利用が基本となり、本体ノートの自動クラウド同期機能は備えていない。OneDriveはアプリ版が利用できるが、Google Driveなどはブラウザ経由でのアクセスとなる。電子ノートとして手書きメモを取る用途なら十分に使えるが、複数デバイス間でノートをクラウド同期したいユーザーにとっては、運用に工夫が必要になりそうだ。
TCLは2021年からNXTPAPER技術を搭載したタブレットやスマートフォンをグローバル展開してきた。技術は1.0から4.0へと進化を重ね、106件の特許と10の国際認証を取得している。Note A1はその技術を「電子ノート」という新たな製品カテゴリーに投入した。
グローバル展開は米国が先行しており、日本は2カ国目の市場となる。オーストラリアなどがその後に続く予定だ。日本市場向けには、2月10日からMakuakeでクラウドファンディングを開始し、4月に量販店とAmazon.co.jpで一般販売を行う。
電子ノート市場にはreMarkable、iFLYTEK、BOOXなどの先行製品が存在する。多くはE Ink電子ペーパーを採用しており、モノクロまたは限定的なカラー表示にとどまる。Note A1は120Hz・1670万色という液晶に近いスペックを持ちながら、目への負担を軽減する独自技術で差別化を図る。
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