Nianticが、「Pokemon GO(ポケモンGO)」の屋外イベント「Pokemon GO Fest:東京」を2026年5月25日から開催する。
Pokemon GO Festは、ポケモンGOイベントでは最も大規模なもので、毎年、日本を含む世界各地で開催している。今回、ポケモンGOの提供から10周年を迎える節目の年に、日本では東京が開催地に選ばれた。
メイン会場は、お台場海浜公園(港区)、シンボルプロムナード公園とセントラル広場(江東区)、潮風公園(品川区)の4つに決定し、3区を横断しているのも今回の特徴だ。また、東京都全域(島しょ部を除く)で特別なプレイを楽しめる「まち探検チケット」も用意する。特定の市町村ではなく、“開催地域の全域”が会場になるのは、Pokemon GO Festでは初の試みだ。
2月12日に開催した記者会見では、Nianticプレジデントの河合敬一氏が、ポケモンGOへの思いや、Go Festへの意気込みを語った。
「10年前の2016年にポケモンGOをリリースした当初は、これほど多くの方に長く遊んでいただけるとは正直思っていなかった。この10年間、ポケモンGOは単なるゲームを超えて、人々の生活に寄り添う存在になってきた。不登校だった学生さんが学校に戻るきっかけになった、老人ホームに笑顔が増えた――そんなお声を伺うたびに、私たちは大きな誇りと共に、長くサービスを続けていく責任を胸に感じてきた」
東京での開催については「東京は、歩きやすくて緑が豊かで、そして伝統と革新が共存する世界に誇れる街。ポケモンGOや今回のGo Festを通じて、普段行かない、あるいはしばらく訪れていなかった場所に足を向けるきっかけになるとうれしい」と述べた。
東京都への経済効果については「(2024年開催の)仙台のFestでは、73億円というレポートが出ている。街をお借りして、ご支援いただきながらイベントを実施するので、経済効果という面でも恩返しができればと思う」とした。
ポケモンCOOの宇都宮崇人氏は「今年(2026年)はポケモンにとっては30周年の記念すべき1年。ポケモンGOにとっても10年目という節目の年になる。10周年はわれわれにとって到達点でもあるが、これから20年、30年に向けて発展させていくための通過点でもある。そのような心意気でやっていきたい」と意気込みを語った。
会見には小池百合子都知事と、港区長の清家愛氏、江東区長の大久保朋果氏、品川区長の森澤恭子氏もゲストに登壇した。
小池氏は、2025年10月にパレットタウン跡地に開業した「TOYOTA ARENA TOKYO」や、2026年3月にお台場海浜公園で稼働予定の巨大噴水「ODAIBAファウンテン(仮称)」に触れ、メイン会場について「水辺と景観、素晴らしいエリアなので、国内外から多くの皆さんにお越しいただきたい」と呼びかけた。
もちろん、都知事として東京都全域のアピールも忘れない。
「東京は江戸から続く伝統と革新が共存する魅力あふれる都市。お食事も世界の方々の胃袋をしっかり捕まえて、世界中の食を楽しめる。それが東京の魅力の1つでもある。東京は緑にあふれており、守る、育てる、生かすという緑に対してのコンセプトの『東京グリーンビズ』を推進している。この5年間で都立公園の緑が、東京ドーム約40個分新たに増えており、ポケモンがいかにも生息しそうな緑豊かな地となっている。ポケモンたちと一緒に東京の魅力を発見していただきたい」
小池氏は、会見で着席するなり、何やらスマートフォンの画面を見ている。緊急の連絡か……と思いきや、最後のフォトセッションが終わった後も、スマホを取り出していた。どうやら、その場でポケモンGOをプレイしていたようだ。最後は無事にポケモンをゲットでき、拍手が起きた。小池氏ならではの、ポケモンGOのPRとなったようだ。
港区長の清家氏は、「お台場は、港区を代表する水辺の街。海と都市が調和する港区ならではの魅力をぜひ楽しんでいただきたい。港区には東京タワーや麻布、六本木、高輪、赤坂など、歴史と文化、そして国際性が息づく観光資源が数多くある。今回のPokemon GO Festの開催に合わせ、区内の商店街や観光施設などと連動した取り組みを行っていく。この多様な魅力があふれる港区を体感いただきたい」とコメントした。
どのポケモンが好きか? という質問に対して小池氏は「もうたくさんありすぎて、みんな大好き(笑)」と回答。「ポケモンは、マンガやアニメでも大人気。こうしたキラーコンテンツが国や地域を越えて多くの人に支持され、ポケモンで世界がつながっていくのが楽しいと思う」
江東区長の大久保氏は、「江東区は水と緑に恵まれた豊かな自然環境があり、また江戸の先人たちから受け継がれてきた歴史と文化が息づく、スポーツと人情が熱い街。今回のイベントでは、区内の商店街などさまざまな場所でコラボ企画を実施する」とコメントした。
品川区長の森澤氏は、「品川区は旧東海道、品川宿をはじめとする、歴史的なスポットや、100近くある活気ある商店街、また目黒川をはじめとする運河、河川などがあり、まさに伝統と活気のある多彩な魅力に富んだ街。ポケモンGOでいらっしゃったときには、天王洲アイルの新しい街並みや景色、そして、旧東海道の江戸時代の風情が残る街並みなどを楽しんでほしい」とコメントした。
Pokemon GO Festはこれまで、国内では横浜、大阪、札幌、仙台で開催されてきた。東京都はNiantic日本法人のお膝元ではあるが、意外にも、Go FestやSafari Zone、ワイルドエリアなどを含む、屋外の大型イベントの開催地に選ばれるのは、今回が初めて。
今回、東京を開催地に選んだ理由について、Niantic ライブイベントマネージャーの三宅那月氏は「ポケモンGOの10周年ということで、今まで開催したことのない地域であり、どの地域からもアクセスがよい、来ることに対してハードルを問わないのが東京だった」と話す。
その中でメイン会場にお台場を選んだ理由は「都内の公園を一通り拝見して、その中で、安全な運営が担保でき、ある程度の人数を収容できる面積と既存の通信環境が整っている、といった要素を総合的に鑑みて決定した」とのこと。
Pokemon GO Fest:東京のキービジュアルには、レインボーブリッジや東京タワー、シンボルプロムナード公園に咲くあじさいなど、臨海副都心エリアの特徴的な要素もちりばめている。品川区の天王洲アイルをイメージし、地面にはウッドデッキを採用したこれまでのGo Festは、広大な公園を1つの会場としてきたが、メイン会場を4つに分散しているのも今回の特徴だ。こうしたエリア設計について「複数の公園と区画を組み合わせて、1つの公園と捉え直した。臨海副都心エリアの公園それぞれの面積は小さいが、全ての区画が隣り合っているので、4つのエリアに分けることにした」(三宅氏)
4つのエリアそれぞれで異なる世界観を演出する予定なので、それぞれの公園を訪れる楽しみも増しそうだ。
また、区長のコメントにもあったように、今回、港区、江東区、品川区の3区では、商店街や商業施設と連動したポケモンGOの取り組みも実施する。三宅氏は「東京は、地元に根ざした商店街のイメージがあまりないかもしれないが、東京都にもこんな風景もあると見せられたら、新しい街の発見にもなる」と期待を寄せた。ポケモンの装飾を施した撮影スポット「ポケジェニック」など、「現実世界のアクティビティーも計画中」(同氏)とのことだ。
「Pokemon GO Fest:東京」はお台場海浜公園や潮風公園で開催 東京都全域で楽しめる仕掛けも
「Pokemon GO Fest 2025:大阪」は大盛況! 「剣盾」にちなんだ演出、「ボルケニオン」だけじゃない日本初実装ポケモンにも注目
「Pokemon GO Fest 2024:仙台」参戦レポート 「ネクロズマ」レイドは瞬殺、初夏の開催は大正解 随所に“粋な計らい”も
Nianticに聞く「ポケモンGO」リアルイベントの今後 2026年「GO Fest」は楽天モバイルも通信対策へ
ポケモンGOの「不具合」や「地域格差」は解消されるのか? 10周年に向けた動きも? 開発責任者エド・ウー氏に聞くCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.