「iPhone 17e」を試して分かった“16eからの進化” ストレージ倍増と実質値下げで「10万円以下の決定版」に(3/3 ページ)

» 2026年03月09日 22時00分 公開
[石野純也,ITmedia]
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MagSafe対応でストレージも2倍、お得感は前モデル以上か

 iPhone 16eとの比較では、パフォーマンスの向上以外でMagSafeに対応したのも大きな違いといえる。ワイヤレス充電自体はiPhone 16eでもできたが、MagSafeに非対応だったため、MagSafe対応ケースと組み合わせないと、充電時に位置がズレてしまうという問題があった。

 iPhone 17eはQi2に対応しており、最大15Wでの充電が可能になった点もうれしい。MagSafeに対応したことで、充電はもちろん、利用できるアクセサリーも広がった。車載用のホルダーや撮影用のグリップ、さらには自撮り棒なども自由に接続できる。廉価モデルながら拡張性が高まり、メインストリームのiPhone用アクセサリーを流用できるようになった点はポイントが高い。

photo MagSafeに対応し、多彩なアクセサリーを利用できるようになった

 それ以上に大きいのは、9万9800円のベースモデルにおけるストレージ容量が256GBへと倍増した点だ。iPhone 16eでは同価格で128GB、256GB版は11万4800円だったことを踏まえると、実質的な大幅値下げが断行されたことになる。写真や動画のデータ量が増大する中で、この底上げは多くのユーザーにとって最も歓迎すべきアップグレードだろう。

 背景には「Apple Intelligence」への対応がある。デバイス内でAIモデルを駆動させる必要上、システムが占有するストレージ容量は増加傾向にあり、本機もセットアップ直後で既に30GB以上を消費している。もし128GBモデルだったならば、実効容量は90GBを割り込んでいただろう。長期間の利用を想定すれば、256GBという選択は必然だったともいえる。

photo 画像は512GB版。最低容量が256GBに上がり、事実上の値下げになっている

 その意味では、最低容量のモデルがより実用的になったと評価できる。また、512GB版も13万4800円と、同容量のiPhone 16e(14万4800円)より値下げになっている。長く使うのであれば、こちらを選択するのもありだ。

 もう1つの大きな特徴は、eSIMオンリーになったことだろう。側面を見ると分かるように、日本で発売されるiPhone 17eには他のiPhone 17シリーズと同様、SIMカードスロットが存在しない。その分、よりスッキリしたデザインになっている点は評価できる。物理SIMがないため、SIMを入れ替えながら使うとなると少々手間だが、機種変更するなら大きな問題は起こらないだろう。

photo 側面にあったSIMカードスロットがなくなっている

 もちろん、eSIMクイック転送にも対応しているため、慣れてしまえば操作は簡単だ。また、auやUQ mobileの場合、AndroidとのeSIM転送にも対応している。実際、試用したiPhone 17eにはUQ mobileの回線が入ったPixel 10からeSIMを移したが、問題なく転送することができた。

 基本性能の底上げとストレージの拡充により、10万円以下で手に入るiPhoneとしての価値がより高くなったiPhone 17eだが、買い方によってはiPhone 17との価格差がほぼなくなってしまう。

 大手キャリアでの最大のライバルは自社のiPhoneということになりそうだ。一方で、サブブランドにはベースモデルのiPhone 17がないこともあり、この価格で購入できる最新のiPhoneには魅力がある。ランニングコストを抑えつつ、最新のiPhoneを手に入れたい人には、うってつけの1台といえる。

(製品協力:アップルジャパン)

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