こうしたさまざまな経緯を経て復活を遂げたwena Xだが、長く使う上で気になるのが製品寿命だ。對馬氏は「3年ほどの製品寿命を想定している」と述べる。バッテリーが劣化した場合、「修理拠点でバッテリーだけを交換するのは難しく、モジュールごと交換することを想定している」という。
wena Xのバッテリーは「500回充電して80%のレベルを担保する」そうで、スペック通り「1週間バッテリーが持つ」前提で1週間に1回充電するサイクルなら、10年間持つ計算になる。1週間に2回の充電で5年持つ計算だ。スペック通りに行かないとしても、通常の使い方なら3年は問題なく使い続けられるだろう。
製品保証は1年間だが、延長保証については「お客さまからの声に合わせて検討していきたい」とした。
今回のクラウドファンディングでは、限定モデルとして機械式スケルトン腕時計「wena X - 10th Special Edition - 」の支援も受け付けている。このモデルは腕時計付きということで34万9800円と比較的高額に設定されている。時計にはスイス製の新型機械式ムーブメント「SELITA SW200-2 S b Power+」を採用しており、本来なら50万円ほどするそうだが、ECのみの展開にすることで代理店への手数料が発生せず、価格を抑えられたという。それでも、この金額ならwena Xの3年よりも長期で使いたいもの。
Special Editionの長期利用について、對馬氏は「モジュール部分のみを交換することを想定している」と話す。交換するモジュールはwena Xにとどまらず後継機も視野に入れており、「第5世代と第6世代の企画と構想もある」とのこと。新製品の投入サイクルは「2、3年よりは短いスパンで考えているが、現時点ではこのモデルで手いっぱい」と對馬氏は正直な状況を明かす。
ちなみに、製品名を第4世代の「wena 4」とせずwena Xとしたのは、2026年がwenaの発売から10年目となり、10周年モデルであることを示したかったため。對馬氏が、wenaの再始動を大きな節目と捉えていることが分かる。
augment AIでは、wenaのようなスマートウォッチにとどまらず、AIを用いて五感と身体に作用するデバイスの開発を目指す。wenaを装着する腕だけでなく、他の部位にもウェアラブルデバイスを装着し、マルチデバイスで日常生活をサポートするというのが、その姿だ。ただし具体的な計画は未定で、まずはwena Xの開発に注力していく。
クラウドファンディング支援者へのwena Xの発送は2026年12月末以降を予定しており、まだ9カ月ほどかかる。このタイミングでの発表となったのは、2026年2月にwena 3のサポートが終了したこともあり、後継機を望むユーザーに対していち早く伝えたかったため。
クラウドファンディングでの反響を見ても、wenaシリーズには、根強いファンがいることがうかがえる。腕時計にもなり、スマートバンドにもなるという独自のポジションで、どこまでファンを広げていけるか注目したい。
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