前述したように、BeRealは2023年頃から急速に人気になりました。スマホを教室内に持ち込める高校生や大学生の間では授業中の撮影が問題視され始めました。
BeRealタイムは一斉に訪れます。“BeRealガチ勢”とも呼ばれる人達は授業中でもかまわず撮影を開始します。そのため、先生や自分のクラスメイトなどが写った画像が投稿されてしまいます。「授業に集中できない」「BeRealに写されて迷惑」など、生徒同士でも反発の声が上がっており、BeRealを禁止している学校もあります。
学校外でも同様の問題が起きるようになり、アルバイト先の店内やバックヤードで撮影する人も増えてきました。店で扱う飲食物を粗雑に扱う様子などを投稿し、「バイトテロ」とも呼ばれます。
実は、BeRealは2分以内に撮影しなくても、投稿は可能です。しかし、通知から2分以内に撮影すると、特典として「ボーナス」が開放され、好きな時間に追加投稿ができるようになります。「あとで友達と集まる時の写真も投稿したい!」という時は、2分以内に床や天井を写して投稿し、ボーナスの権利を得ておきます。ボーナスがあれば、自分が一番シェアしたい瞬間を投稿できる点は、ユーザーにとってかなりうれしいポイントです。
このように、リアルを共有するための「2分以内」「加工ができない」という仕組みが、結果としてプライバシーへの配慮を欠けさせ、情報流出のリスクを最も高める原因となっているのです。
また、「24時間で消える」「親しい人としかつながっていない」という仕様も油断が生まれる理由です。BeRealの投稿は、通知からおおよそ24時間で他ユーザーからは見えなくなり、「メモリーズ」と呼ばれる自分しか見られない場所に表示されるようになります。このメモリーズが日記の役割を果たす面もあり、Z世代は毎日投稿を続けています。
しかし、同様の仕様であるInstagramのストーリーズでもバイトテロが多発したように、誰かがBeRealの投稿をスクリーンショットや画面録画で保存し、第三者に流してしまうリスクがあるのです。
それは正義感を持った友達か、友達の顔をしている裏切り者なのかもしれません。西日本シティ銀行の件では、数年前の投稿が流出しているとのうわさもあり、それが正しければ流出元の第三者は過去に撮影したものを今になって流出させた可能性もあります。
現在、炎上はインフルエンサーによって引き起こされるケースが多く、そのスピードも加速しています。一度炎上してしまえば、Instagramのアカウントなどを特定され、名前や学校などの個人情報も突き止められてしまう危険性があります。
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