JALモバイルに「ahamo」参入の衝撃 ドコモのホワイトレーベル戦略で“第2のahamoショック”が起こる?石野純也のMobile Eye(2/3 ページ)

» 2026年06月06日 06時00分 公開
[石野純也ITmedia]

ahamoの獲得をブースト、ホワイトレーベル事業にも広げたいドコモの思惑

 ドコモにとっては、「JMB会員基盤から(ドコモユーザーの)裾野を広げていくのが目的」(常務執行役員 経営企画部長 坪谷寿一氏)になる。ahamoの獲得はオンラインが中心だが、現在は、一部販売店や家電量販店での店頭申し込みも可能になっており、販路を広げている。ここにJALモバイルという、ドコモにとっての新たな窓口が加わることになる。

JALモバイル powered by ahamo ドコモの坪谷氏。同社にとっても、ユーザーの裾野を広げていけることにつながるという

 ユーザーの流出が続いていたドコモだが、顧客基盤を強化するため、販促費をかけ、新規獲得を積極的に行っている。こうした戦略が奏功し、MNPでの獲得は転出を上回っている他、中・大容量プランの契約者も増加している。JALモバイルの提供開始後にIIJmioの契約が大きく伸び始めたことを踏まえると、JALモバイル powered by ahamoはドコモにとっても強力な武器になる可能性が高い。

JALモバイル powered by ahamo ドコモの決算資料。顧客基盤強化のために獲得を強め、2025年度下期にはMNPもプラスになった

 また、今回のJALモバイル powered by ahamoは、ドコモにとって第1弾という位置付けになるという。坪谷氏によると、「お客さまから信頼いただいている大きな会員基盤をお持ちの方とは、ぜひご一緒したい」という。JALモバイル powered by ahamoで培った知見を生かし、「今後広げていきたい」(同)というのがドコモの考えだ。

 ドコモには、回線だけでなく、dポイント、d払いなどの決済サービスや住信SBIネット銀行のBaaSのように、他社に提供できるサービスも多い。協業先に足りないピースを、ドコモ経済圏の中から提供することでビジネスを拡大していける可能性もある。特に日本航空とは、もともとdポイントやJAL NEOBANKで提携していたこともあり、経済圏には重なりもある。

JALモバイル powered by ahamo ポイントとマイルが連携していたり、JAL NEOBANKに住信SBIネット銀行を活用していたりと、ドコモと日本航空には経済圏にも一部重なりがある

 日本航空の西田氏は、「JALモバイルなのでJALのマイルがたまるが、ahamoでもあるのでdポイントもたまる。ちょっとずつだが両取りできるのが、さらにもう1つの魅力」と語る。完全に別の経済圏を持つ会社に回線だけを提供するというより、「経済圏という意味だと両方にかぶりがある」(同)。JALモバイルとして提供することで一部ドコモが失うものはあるものの、重なり合う部分も大きい。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年07月22日 更新
  1. ダイソーで330円の「人感・明暗センサーLEDバーライト(Type-C)」が意外と便利 1人暮らしの帰宅時や非常灯に便利  (2026年07月18日)
  2. なぜ「060」携帯番号は18カ月あっても延期になったのか? それでも「慌てる必要はない」現状 (2026年07月20日)
  3. Apple値上げ後も「2年実質24円」は消えず 4キャリアの「iPhone 17/17e」価格まとめ【7月21日版】 (2026年07月21日)
  4. ドコモの「arrows Alpha」、残価変更と割引終了で2年33円→5万9180円に (2026年07月21日)
  5. 専用充電器はもう不要? 中韓スマホから国内勢まで巻き込む「USB PPS」急速充電の新常識 (2026年07月14日)
  6. 「Pixel 11」は何が変わる? メモリ減少で100ドル前後の値上げも? 出そろったうわさを整理する (2026年07月19日)
  7. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  8. ショップとAIで差別化を図る「ドコモの銀行」――住信SBIネット銀行ユーザーからは戸惑いも (2026年07月19日)
  9. iPhoneやApple Watch一斉値上げ 17無印は14万2800円に、17eは10万円超え 加速する中古スマホ特需 (2026年07月18日)
  10. 携帯番号に「060」が採用されるワケ 「電話番号とは何か」を歴史とともに振り返る (2024年10月09日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー