ソニーグループは7月17日、エンタテインメントロボット「aibo」の将来的な機能やサービスの可能性拡大を目指し、国内外の2つの大学の研究室へ研究開発用途向けのaibo試作機と開発ツールのβ版を貸し出し、応用研究に協力すると発表した。
貸与先は東京大学とカリフォルニア大学バークレー校だ。さらに同社は、7月21日から23日まで米国カリフォルニア州で開催される世界最大級のコンピュータグラフィックスとインタラクティブ技術の国際会議「SIGGRAPH 2026」にて、この試作機を展示する。
今回の取り組みは、開発機や開発環境に対するフィードバックを得ながら将来的な製品開発に生かすとともに、開発コミュニティーとともにロボットの社会実装に向けた取り組みを加速させ、近年進展しているフィジカルAIの応用研究に貢献することを目的としている。
ソニーグループは6月25日、現行機「ERS-1000」の国内販売を在庫がなくなり次第終了すると発表していた。これによりオーナーの間に不安が広がったが、開発陣は6月27日の特別配信で「aiboはやめません」と明言した。販売終了は現行のハードウェアのみであり、専用アプリ「My aibo」やプラン、治療(修理)などのサポートはこれまで通り継続すると説明した。さらに「すでに次の開発を始めている」と述べ、生成AIの次のトレンドである「フィジカルAI」に注力していくことも明かしていた。
今回の研究協力先である東京大学大学院 情報理工学系研究科の岡田慧教授は、提供された試作機を実世界フィジカルインテリジェンスの研究プラットフォームとし、人とロボットが共生する未来を考えるための対象になると期待を寄せている。また、カリフォルニア大学バークレー校 電気工学・コンピュータサイエンス学科のアンジュー・カナザワ(Angjoo Kanazawa)助教授も、社会性や触覚を活用したロボット学習アルゴリズム開発において、興味深い可能性を広げてくれるとコメントした。
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