モトローラが“横折り”スマホを投入する理由 「フォルダブルiPhone」上陸前夜に先手、他社Foldの弱点を解消石野純也のMobile Eye(2/3 ページ)

» 2026年07月18日 09時38分 公開
[石野純也ITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

一段上がってしまった販売価格、IIJmioでは10万円割引も

 大手キャリアとの連携を強化し、シェアを伸ばしてきたモトローラだが、razr foldは、オープンマーケット版のみ。MVNOもIIJmioに限定される。伊藤氏によると、「motorolaとして最初のFold端末ということもあるので、まずはオープンマーケットで展開する」という。「今後、キャリアとの展開も模索していければ」というものの、現状ではECや家電量販店が主な販路になる。

motorola razr fold メモリやSSDなどの部材が高騰していることもあり、価格は30万円に迫る

 一方で、メモリやストレージの高騰を受け、その価格は29万9800円と非常に高くなってしまった。欧州価格の1999ユーロ(約37万円)と比べ、日本版は何とか30万円以内に踏みとどまったものの、2025年までに登場したフォルダブルスマホと比べ、一段価格が上がってしまい、より買いにくくなった印象も受ける。

 オープンマーケット版は、キャリアのように長期の分割払いが組みづらく、端末の下取りを前提にしたアップグレードプログラムもないため、30万円に迫る価格のスマホがどこまで受け入れられるかは未知数だ。もっとも、それはモトローラ側も織り込み済みの話で、一部販路では公式ストアの価格よりも安く展開している。

motorola razr fold 主な販路。Amazonなど、一部のストアでは公式価格よりも安く販売している

 例えば、Amazonでは公式価格より3万円弱安い27万2545円で販売されており、発売日の8月4日まで、3万円のクーポンを用意している。これは、Xiaomiなどの中国メーカーが実施する“早割”のような施策に近い。このクーポンを適用すると価格は24万2545円(2026年7月18日時点)まで下がり、2025年までに登場したフォルダブルスマホに近い水準になる。

 さらに価格的なインパクトを出してきたのが、モトローラ端末を独占的に扱うことが多かったIIJmioだ。MNPでの割引額は10万円と大盤振る舞いなだけでなく、「IIJmio特別セット」として別売のmotorola pen ultraまでついてくる。ペンまで購入しようとしていた人にとっては、実質的に11万円以上の割引になる。

motorola razr fold MNPという条件は付くが、IIJmioでは10万円割引がつく。さらに、motorola pen ultraが無料になる

 端末のセット販売に注力しているIIJmioだが、特にモトローラのフォルダブルスマホは差別化につながることも多く、過去にもアグレッシブな施策を展開してきた。大手4キャリアの割引はミリ波非対応モデルで4万4000円までに限定されているが、IIJはその規制の対象外。その意味では、MVNOならではの戦い方ともいえる。スモールスタートになったrazr foldだが、IIJとタッグを組むことでインパクトを出せたといえそうだ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月01日 更新
  1. なぜ? Suicaが使えない「クレカ乗車・QR専用改札機」設置の意図 東京メトロに疑問をぶつけてみた (2026年08月30日)
  2. なぜ? 楽天モバイルでMNPポイントが付与されず 「不適格」と判定された理由と6つの自己防衛策 (2026年08月30日)
  3. Google Pixelに搭載されるも捨てられた“革新的な機能” soliから温度センサー、最新「HiLight」への系譜 (2026年08月31日)
  4. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  5. 全プラン2000円未満でギガの無駄遣いをゼロに、楽天モバイルのサブ回線にも HISモバイル新料金の狙い (2026年08月28日)
  6. タフネス&高機能スマートウォッチ「HUAWEI WATCH GT 6 Pro」が24%オフで3万円台 (2026年08月31日)
  7. 横長フォルダブル「Galaxy Z Fold8」が“カワイイ”と評判? サムスン電子に聞く手応えと価格高騰のリアル (2026年09月01日)
  8. 止まらぬ中華スマホの“デカバ”進化 HONORから1万1000mAhの「X80 Pro Max」が登場 (2026年08月30日)
  9. ソニーが1万9800円の有線イヤフォン発売 「心地よい低音」ではなく「正確な原音」を (2026年08月28日)
  10. 「モバイルバッテリー(借り物)を川に捨てる」という発想が信じられない (2026年08月29日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー