64GバイトSSD+12.5時間駆動=968グラムの堅牢モバイルPC――dynabook SS RX12007年夏 Vista搭載PC特集

» 2007年06月05日 15時00分 公開
[田中宏昌,ITmedia]

バックライトのオン/オフが可能な12.1インチ半透過型LEDバックライト液晶を採用

dynabook SS RX1シリーズ

 東芝の新モデル「dynabook SS RX1」は、最薄部で19.5ミリと20ミリを切るスリムボディ(最厚部は25.5ミリ)ながら、最長12.5時間のバッテリー駆動が可能なモバイルPCだ。75センチの落下にも耐える耐衝撃性とキーボード部分の防滴機能(約100ccの水に対応)を備えるなど、堅牢性も重視されている。構成によって1スピンドルと光学ドライブを内蔵した2スピンドルに分かれるが、店頭向けには全3モデルがラインアップされる。

 3モデル共通の仕様は、283(幅)×215.8(奥行き)×19.5〜25.5(高さ)ミリのスリムボディと、LEDバックライトを採用した12.1インチワイドの半透過型液晶ディスプレイ(1280×800ドット表示)、CPUの超低電圧版Core 2 Duo U7500(1.06GHz)、チップセットのIntel 945GMS Expressという構成で、IEEE802.11a/g/b準拠の無線LANやギガビットLAN、TypeIIのPCカードスロットとSDHC対応のSDメモリーカードスロットを装備する。ほかにもセキュリティチップと指紋認証ユニットを標準で内蔵するほか、200ピンSO-DIMMのメモリスロットを1基搭載し、オンボードメモリの容量で差別化が図られている。OSはすべてWindows Vista Businessだ。

日本語87キーのキーボードを採用する(写真=左)。キーピッチは19ミリ、キーストロークは2ミリだ。1280×800ドット表示対応の半透過型12.1インチワイド液晶ディスプレイを採用するので、屋外での視認性も良好だ(写真=中央)。キーボード右上部分にLEDバックライトを消すためのワンタッチボタンが用意される(写真=右)
キーボード下に防滴フィルムを張ることで、水やコーラ、コーヒーなどの浸水(約100cc)から内部の基板を守る(写真=左)。バッテリーは背面にあり、大小2種類のバッテリーパックが用意される(写真=中央)。新開発の厚さ7ミリのDVDスーパーマルチドライブの採用により、最薄部19.5ミリのスリムボディを実現した(写真=右)

 最上位の「RX1/T9A」は、コンシューマー向けPCでは初となる64Gバイトのフラッシュメモリ(SSD)と、厚さ7ミリのスリムDVDスーパーマルチドライブを搭載した1スピンドル機。メインメモリはオンボード1Gバイトを実装し(最大2Gバイトまで搭載可)、標準で2つのバッテリーパックが付属する。軽量のバッテリーパック2900装着時は重量が約848グラムでバッテリー駆動時間が約6時間、バッテリーパック5800装着時は約968グラムで最長12.5時間の動作が行える。

 残りの2モデルは、容量80Gバイトの2.5インチSerial ATA HDD(5400rpm)とバッテリーパック5800を採用し、メインメモリはオンボード512Mバイトと512Mバイトのメモリモジュールの計1Gバイトを搭載する(空きスロットはなし)。厚さ7ミリのスリムDVDスーパーマルチドライブを内蔵した「RX1/T7A」と1スピンドルの「RX1/S7A」でラインアップは構成され、ともに最長11時間のバッテリー動作に対応し、重量は前者が約1.08キロ、後者が約1キロとなる。

64GバイトのSSDとDVDスーパーマルチドライブを搭載した最上位モデルRX1/T9A

容量80Gバイトの2.5インチHDDとDVDスーパーマルチドライブを搭載した2スピンドル機のRX1/T7A

容量80Gバイトの2.5インチHDDを内蔵した1スピンドル機のRX1/S7A

 3モデルともOffice OneNote 2007が導入ずみで、実売価格はRX1/T9Aが約38万円前後、RX1/T7Aが25万円前後、RX1/S7Aが22万円台半ばとなる見込み。RX1/T9Aのみ7月下旬、RX1/T7AとRX1/S7Aは6月下旬に発売が開始される予定だ。

 なお、メモリはPC2-5300にも対応するが、本機での動作はPC2-4300(533MHz)かPC2-3200(400MHz)に限定され、工場出荷時はPC2-4200に設定ずみだ。また、上述のバッテリー駆動時間はすべてPC2-3200での測定となっている。

指紋認証ユニットはタッチパッド部分にある(写真=左)。TPMチップ(TCG Ver.1.2準拠)も標準で搭載している。中央と右の写真はRX1専用のポートリプリケータで、サイズは283(幅)×90(奥行き)×25(高さ)ミリ。DVI-DやアナログRGB出力、ギガビットLAN、4基のUSB 2.0ポートを備える

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dynabook | 東芝 | Windows Vista | SSD


dynabook SS RX1シリーズの概要(その1)
シリーズ名 モデル名 タイプ 従来比較 CPU メモリ HDD OS 実売
dynabook SS RX1 RX1/T9A 1スピンドル 新モデル Core 2 Duo U7500(1.06GHz) 1024MB 64GBフラッシュ Vista Bisiness 38万円前後
RX1/T7A 2スピンドル 新モデル Core 2 Duo U7500(1.06GHz) 1024MB 80GB Vista Bisiness 25万円前後
RX1/S7A 1スピンドル 新モデル Core 2 Duo U7500(1.06GHz) 1024MB 80GB Vista Bisiness 22万円台半ば
dynabook SS RX1シリーズの概要(その2)
シリーズ名 モデル名 液晶 解像度 チップセット 光学ドライブ GPU TV機能 重量
dynabook SS RX1 RX1/T9A 半透過型12.1インチワイド 1280×800 Intel 945GMS 2層対応DVDスーパーマルチ チップセット内蔵 約0.848キロ
RX1/T7A 半透過型12.1インチワイド 1280×800 Intel 945GMS 2層対応DVDスーパーマルチ チップセット内蔵 約1.09キロ
RX1/S7A 半透過型12.1インチワイド 1280×800 Intel 945GMS チップセット内蔵 約1.01キロ
「dynabook SS RX1/T9A」


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