iMacと新アプリケーションはMac移行の促進剤になるか!?:アップル新製品説明会(3/3 ページ)

» 2007年08月09日 12時02分 公開
[林信行,ITmedia]
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iMovie '08は、よりiPhotoライクに

 iLife '08で、iPhoto '08と同じかそれ以上に存在感があるのが、新しいiMovie '08だ。これまでのiMovie HDのアップデート版ではなく、まったく新規に作り起こしたアプリケーションで、アイコンも大きく変わっている。

 これまでのiMovieが、ビデオカメラから取り込んだ素材で、クリエイティビティを発揮し、作品を作り込むソフトだったのに対して、新しいiMovieは、よりiPhotoに近い形で、ビデオ機器で撮り貯めた素材を管理する機能が用意されている。

 画面の下半分には、内蔵HDDや外付けHDDに撮り貯めた映像クリップの一覧が現れる。この上をカーソルでなぞると、カーソルの移動速度にあわせて内容をプレビューすることができる(カーソルを左に動かせば逆再生になる)。AVCHDやMPEG-4などの動画形式にも対応し、ビデオカメラだけでなく、最新式のデジタルカメラやAVCHD対応機器の動画を取り込んで管理できるようになった。

 オリジナルの動画作品を作りたい場合は、撮り貯めたストック動画から、カーソルで好きな箇所を選んで、編集エリアにドラッグして追加していけばいい。範囲の選択が面倒な場合は、クリップ中の適当な位置でマウスをクリックすると4秒分の動画が自動的に選択される。

 こうしてクリップを並べた後、これに場面転換(トランジション)の効果を付加したり、タイトル文字を加えたり、BGMを加えたりといったことは、すべて簡単なドラッグ&ドロップ操作で行える。ほんの数分もあればそれなりの作品が作れてしまうのだ。

 こうして完成した作品は「.Mac」のウェブギャラリーで公開してもいいし、YouTubeに直接アップロードすることも可能だ。書き出し時には、iPhone、iPod、Apple TVそしてPC/.Mac ウェブギャラリーの4種類の再生方法のどれに対して最適化するのかを表で確認しながら選ぶことができる。

GarageBandは、より簡単に音楽を楽しめるように

 続くiWeb '08とiDVD '08は簡単に触れるだけにとどまったが、その分、Garage Band '08は詳細なデモとともに紹介された。

 「これまでのGarageBandは、Podcastを作るなど機能を広げることに重点を置いてきたが、新しいGarageband '08では、もう1度原点に立ち返って、“音楽を作る”という点に集中した」という。その機能こそ、Magic GarageBandだ。

 これは音楽的知識がない人でも、簡単に自分のオリジナルの曲が作れるというもの。これまでのGarage Bandでは楽器の演奏ができない人は、ループと呼ばれる曲のパーツをつなぎあわせて曲を作っていたが、Magic GarageBandならそれすら難しいという人でも簡単に曲作りを楽しめる機能を持つ。

 Magic GarageBandを呼び出して、ロック、ブルース、ジャズといったジャンルから1つを選ぶと、カーテンが開き、ステージが現れる(オーディション画面)。ここで並んでいる楽器を自分の好きな種類に切り替え、再生ボタンを押すと、選んだ楽器がメロディを奏で始める。楽器構成が決まったら、編集ボタンを押すことで、選んだ楽器構成を元にしたGarageBandのスコア画面が自動的に作成される、という具合だ。

 ここでさらに編集を加えてもいいし、これを完成曲として聴いたり、ムービーなどに活用することも可能だ。ちなみに、GarageBandの音源はすべて著作権フリーなので、Webなどで公開する場合でも問題はない。

新しいGarageBandの目玉、Magic GarageBandを使えば、ジャンルと楽器を選ぶだけで、簡単に曲がつくれてしまう


 米国ではiPodやiPhoneの人気を受けて、Macの売り上げが伸びているという。そして今回の発表は、そうしたMac人気の後押しを狙ったものだろう。Windowsユーザーでも、Webブラウザ経由でMacっぽい体験ができる.Mac ウェブギャラリーなどはその最たる証拠だ。デジタルライフスタイルをとことん楽しめるように大幅にブラシュアップしたiLife '08しかり、ついに表計算機能まで用意され、ビジネスシーンへのさらなる進出が期待されるiWork '08しかりだ。

 こうした製品を通してMacの表現力や心地よさに触れたWindowsユーザーの目には、新iMacやMac miniは、価格的にみても手ごろで魅力的なものに映るだろう。今回発表された新製品群は、既存のMacユーザーにとっても十分に魅力的だが、Macへの関心が日々膨らみつつあるWindowsユーザーにこそ真に訴えかける製品かもしれない。ちなみに、新iMacには最初からiLife '08が標準でインストールされている。Mac初心者は別途購入しないように注意しよう。

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