松下電器産業パナソニックAVCネットワークの高木俊幸ITプロダクツ事業部事業部長は、同社のモバイルPC事業の方針である、「これからノートPCで成長していくのはフィールドモバイルとビジネスモバイル。松下電器産業は、ほかのメーカーが注力するスタンダードなモバイルノートPCではなく、フィールドモバイルのTOUGHBOOK、ビジネスモバイルのLet'snoteを徹底して追及していく」姿勢を、会場に集まった多数の欧米プレスを前に力説した。
松下電器産業が海外に注力する根拠として示したのが、Ultra Portable PC(12.1インチ以下の液晶ディスプレイを搭載するノートPC)市場の動向予測で、そこには、日本や米国では著しい成長が期待できないものの、全世界規模では2006年から2010年にかけて市場が2倍に、とくに欧州市場では3.5倍と急激に成長すると予測するデータが示されている。
このような、急激なモバイルPC市場の成長にビジネスチャンスを捉えるべく、松下電器産業は、海外販社におけるLet'snote販売体制を強化し、海外におけるサービス拠点を充実させた上で、Let'snoteの販売対象国をさらに拡大させ、2010年までに30%以上拡大させるといった事業方針を明らかにし、海外におけるLet'snoteの販売台数を2010年までに、2006年実績の7.5倍に、とくに欧州市場では10倍に伸ばすことを目標として示した。
会場には、インテルの吉田和正代表取締役共同社長がゲストとして登壇し、「モバイルはわれわれが想像もしないような進化を遂げた。そのブレイクスルーは2003年に登場したCentrinoだ」と自社のモバイルプラットフォーム技術を紹介。米Intelのムーリー・エデン バイスプレジデント兼モバイルプラットフォームグループジェネラルマネージャーもビデオでコメントを寄せ、インテルと松下電器産業とで共同開発したダイナミック・パワー・パフォーマンス・マネジメント・テクノロジーなどの新しいLet'snote LIGHTに導入されたインテルの技術をアピールした。
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