静かに熟成を重ねる2スピンドルモバイル――エプソンダイレクト「Endeavor NA103」(3/3 ページ)

» 2007年12月20日 17時00分 公開
[坪山博貴,ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

Core 2 Duoで着実に向上したパフォーマンス

 それでは、CPUがCore 2 Duoに変更されたことで、どのくらいパフォーマンスが向上したのか検証していこう。

 まず、Windows エクスペリエンス インデックスを見ると、最も低いサブスコアはグラフィックスの2.0で、これはNA102と同じ。ただし、CPUは4.2から4.4へアップしている。5.9点満点での評価だが、0.2のスコアアップはばかにはできない。

左がNA102、右がNA103のWindows エクスペリエンス インデックスのスコア。グラフィクスが従来と同じIntel 945GMS Expressチップセット内蔵のため、最低スコアは2.0と変わらないが、個別にみるとCPUのスコアが上がっている

 PCMark05のPCMarkスコアは2360となり、インターネットを利用したりオフィススイートを利用する分には不満を感じることはまずないパフォーマンスだ。主要4項目のスコアも、NA102と比較して着実に向上している。GraphicsだけはわずかにNA102が良好なスコアだが、その差は2であり誤差と言える範囲だ。

 CPUに関連する項目をピックアップしてみると、「Audio Compression」「Video Encoding」「Text edit」「Image Decompression」の値はすべてNA102を上回っており、「Audio Compression」を除けば20%前後と大きな向上だ。なお、スコアは単位が異なるので、NA102を100%とした場合の相対的なスコアになっている。

 一方、グラフィックス関連では、FFベンチ(Vana'diel Bench 3)のHighで20%以上の向上が見られた。グラフィックチップが変更されていないのだから、純粋にCPU処理能力の違いが反映されていると言える。

PCMark05の主要スコア(画面=左)。PCMark05のCPU関連スコア(画面=中央)。FFベンチのスコア(画面=右)

まさに「熟成」、さらに完成度を高めた2スピンドルモバイル

 今回のEndeavor NA103は、よくも悪くもキープコンセンプトを受け継いだ形でのモデルチェンジであり、カラーバリエーションの追加をのぞけば、NA102と見た目上の変化はほとんどない。カタログスペックだけを見ると「CPUがCoreアーキテクチャからCore2アークテクチャ移行しました、以上」という程度のものだと思う人もいるだろう。実際、先代のNA102と比較すると、チップセットは共通で、CPUも動作クロックが同一なため、大幅にパフォーマンスアップを果たしたわけではない。

 しかし、キーボードに触れて初めて気付くようなその進化は、まさに「熟成」と呼ぶべきものだ。かつてのドイツ車が8〜10年という長いモデルサイクルの中で毎年のように改良を重ね熟成を進めたように、見た目の変化はほとんどなくても、使い勝手は着実に向上し、完成度が高められている。NA103はノートPCとして派手な特徴を持つ製品ではないが、使い勝手とモビリティを高いレベルで両立したノートPCを欲する人にとって、非常に魅力的な製品であることは間違いない。

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年04月21日 更新
  1. ジョブズ氏の帰還からAI時代へ――Appleが描く「パーソナルAI」の未来は原点回帰なのか (2026年04月20日)
  2. ASRockの白黒マザーやMSIの“けがをしにくい”Ryzenマザーがデビュー! 保管注意の「貼るグリス」も (2026年04月20日)
  3. アキバは早くもGWモードに! 20万円購入でゲーミングディスプレイをもらえる大盤振る舞いも (2026年04月18日)
  4. Windows 11(24H2/25H2)の新「スタートメニュー」で問題発生 追加/削除したアイコンの反映にタイムラグ (2026年04月17日)
  5. 最新PCサブスクからオンデバイスAI、カラフルなエッジPCまで「情シスの負担を減らす」最前線を見てきた (2026年04月19日)
  6. Googleの「パーソナル インテリジェンス」が日本でも提供開始/Windows 11の初回セットアップ時にOSアップデートがスキップ可能に (2026年04月19日)
  7. ノートPCの拡張性を大幅に向上、デスクトップ並みの環境を構築できる「UGREEN Revodok Pro 314」が43%オフの1万2590円に (2026年04月20日)
  8. Appleはいかにして「今日のAIやWeb」を予見したのか? “暗黒時代”とも呼ばれた1985〜1996年の光と影 (2026年04月17日)
  9. Windows Serverに「帯域外更新」 4月更新の適用で「ドメインコントローラー」が繰り返し再起動する事象を受けて (2026年04月20日)
  10. 「DJI Osmo Pocket 4」速攻レビュー Pocket 3から買い換える価値はある? 進化したポイントを実機で比較した (2026年04月16日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年