デルは9月2日、ビジネス向けモバイルノートPC「Latitude E4200」を発表した。発売は9月中旬の予定。価格は未定だが、現状では30万円台前半からの見込みだ。
E4200はデル史上最軽量のノートPCで、同日ラインアップが一新されたLatitudeシリーズで目玉となる製品だ。開発においては、日本市場の要望を積極的に採り入れ、軽さと長時間のバッテリー駆動に注力したという。デザインにもこだわっており、マグネシウム合金の直線的なボディに、金属製ヒンジ、ヘアライン加工を施した天板を採用。本体カラーはマイカブラッシュドメタル、レガッタブルー、リーガルレッドの3色を用意する。
1280×800ドット表示のLEDバックライト付き12.1型ワイド液晶ディスプレイを搭載し、本体サイズは290.6〜296.5(幅)×204(奥行き)×19.2〜26.8(高さ)ミリ、重量は4セルバッテリー装着時の最軽量構成で約1キロ(0.997キロ)、6セルバッテリー装着時で約1.3キロとなる。バッテリー駆動時間は4セルで約4〜5時間、6セルで約8時間をうたう。4セル/6セルバッテリーに加えて、底面に装着する板状の「バッテリスライス(6セル)」を併用することも可能だ。ACアダプタも薄型軽量のものを新開発し、1時間で80%まで充電できる急速充電に対応した。
CPUは超低電圧版Core 2 Duoで最大SU9400(1.4GHz/2次キャッシュ3Mバイト/FSB 800MHz)、チップセットはIntel GMA 4500MHDグラフィックスコアを統合したIntel GS45 Expressと、いずれもスモールフォームファクタを用いている。メモリは1GバイトのDDR3 SDRAM(800MHz動作)をオンボードで実装し、1基のメモリスロットに4Gバイトモジュールを装着することで、最大5Gバイトまで搭載可能。データストレージは64GバイトSSDもしくは128GバイトSSDで、HDDのオプションは用意されていない。光学ドライブは内蔵せず、オプションでDVD±RWドライブ付きのドッキングステーションなどが用意される。
インタフェースはUSB 2.0×2(1基はeSATA共用、もう1基は電源オフ時における外部機器への電源供給に対応)、IEEE1394、ドッキングステーション用コネクタ、アナログRGB出力、1000BASE-Tの有線LAN、ヘッドフォン、マイク、ExpressCard/34スロット、SDメモリーカード/MMCスロットなどを装備。ワイヤレス通信機能は、Intel Wi-Fi Link 5300(802.11a/b/g/nドラフト 3×3)やBluetooth 2.1が選べる。
セキュリティ機能に関しては、パスワード情報を一元管理できるControlVault機能を搭載。TPM 1.2セキュリティチップ、スマートカードリーダー、指紋センサ(オプション)などの機能も持つ。
入力環境は日本語キーボードと2ボタン式タッチパッドの組み合わせで、オプションとしてLEDバックライト付きキーボードを装備できる。キーボードのLEDバックライトは周囲の照明レベルに応じて、調整可能だ。
プリインストールOSはWindows Vista Ultimate/Business/Home Basicの日本語版/英語版を用意し、Vista Businessは64ビット版も選べる。また、Windows XP Professionalへのダウングレードにも対応している。
このほか、専用の低電圧サブプロセッサとLinux系OSを用いることで、Windowsを起動せずにメールやカレンダー、添付書類、連絡先リスト、Webページにアクセスできる「Latitude ON」機能のオプションが11月に提供される予定だ。
法人向けのサービスとしては、バッテリー交換サービスやHDDデータ復旧サービス、HDDデータ破壊サービス(証明書付き)を利用できる。また、GPSで紛失したノートPCの所在を追跡し、遠隔操作でデータを消去するサービスにも対応する予定だ。
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