レビュー
» 2008年10月14日 11時11分 公開

スタイル自在なPCと戯れる:デル「Studio Hybrid」はリビングの風になれるか? (2/2)

[中山一弘,ITmedia]
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BD-ROMドライブを選択するとアクセラレータが追加

スロットイン式の光学ドライブを内蔵する。イジェクト用の穴は用意されていない

 本機のシステムにはチップセットのIntel GM965 Expressを中心にインテルのモバイルアーキテクチャが採用されている。すでに次世代のIntel GM45 Expressチップセットがインテルから発表済みだが、本機には未搭載だ。

 BTOの選択肢を見ていくと、CPUはCore 2 Duo T9300(2.5GHz/2次キャッシュ6Mバイト)、同T7250(2.0GHz/2次キャッシュ2Mバイト)、Celeron 550(2.0GHz/2次キャッシュ1Mバイト)、DDR2メモリは4Gバイト(2Gバイト×2)、2Gバイト(1Gバイト×2)、1Gバイト(512Mバイト×2)から選べるが、SO-DIMMスロットが2基しかなく、本体の分解作業が必要になるため、購入段階で余裕を持たせたほうが無難だ。また、OSもWindows Vista(Home Basic、Home Premium、UltimateでいずれもSP1適用済み)に限定されているので、Core 2 Duoを搭載したほうがストレスは少ないだろう。

 HDDは2.5インチタイプで、いずれも5400pmとなる。容量は320Gバイト、250Gバイト、160Gバイトから選べ、光学ドライブはスロットインタイプのBD-ROMドライブかDVDスーパーマルチドライブが用意されている。ただ、BD-ROMドライブ単体で2万6250円の増額、ソフトウェアの「Roxio Creator 10 Premier SD」とセットで3万2550円も増える。このあたりは予算と相談となるが、テレビサイドPCという利用方法を考えれば、BD-ROMドライブがお勧めだ。ただし、Celeron 550選択時はBD-ROMドライブが選べない。

 ちなみに、GPUはチップセット内蔵のInte GMA X3100となる。勘の鋭い読者ならば、ハードウェアで動画再生支援機能を持った新世代のIntel GM45 Expressではないため、BD-ROMドライブ選択時はBlu-ray Discの映画タイトルを滑らかに楽しめないのではと思うかもしれないが、本機ではBD-ROMドライブを選ぶと自動的にアクセラレータが追加される。具体的には、本体内にあるMini PCI ExpressスロットにBroadcom製のAVC/VC-1/MPEG-2用アクセラレータが装着され、Blu-ray Discの再生時にCPU負荷を減らしてくれる。

 CPUにCore 2 Duo T7250(2.0GHz)を搭載した評価機で試したところ、CPU使用率は60%前後で済んだ。試しに、このアクセラレータを外したところCPU使用率はほぼ100%に跳ね上がる。かろうじてBlu-ray Discは再生できるが、ときどきコマ落ちが発生するため安心して映像を楽しめない。なお、Blu-ray Disc/DVD-Videoの再生ソフトウェアは、CyberLink製のMedia Directが使われる。

BTOでBD-ROMドライブを選ぶと、Mini PCI Expressのアクセラレータが追加される(写真=左)。Blu-ray Disc再生時のタスクマネージャ画面。アクセラレータ装着時(写真=中央)とアクセラレータ非装着時(写真=右)

背面にあるDVI端子に接続するDVI-DとアナログRGBの分岐ケーブルが標準で付属する(写真=左)。独自ランチャの「Dell Dock」がプリインストールされている(写真=中央と右)

グラフィックスを除けばパフォーマンスは良好

評価機のエクスペリエンス インデックス画面

 それでは、評価機のパフォーマンスを見てみよう。評価機の主なスペックは、CPUがCore 2 Duo T7250(2.0GHz)、メモリが2Gバイト(1Gバイト×2)、HDDが320Gバイト(2.5インチ/5400pm/ウエスタンデジタル WD3200BEVT)、光学ドライブはBD-ROMドライブ(ソニーNECオプティアーク BC-5600S)、OSはWindows Vista Home Premium(SP1)という構成だ。

 ベンチマークテストの結果を見ても分かるように、グラフィックスカードがチップセット内蔵のためGraphicsの値はふるわないが、PCMark05の総合スコアは4000弱と手堅くまとまっている。リビングで楽しむためのPCとしてはかなりよい成績といえるだろう。

 低消費電力のノートPCアーキテクチャを使っているだけに気になる騒音も低いほうで、通常の動作ならばまったく耳障りに感じない。システムに高い負荷をかけると冷却ファンの回転数は上昇するものの、テレビラックに入れてしまえばほぼ気にならないレベルにある。

左からPCMark05、3DMark06、FF XIベンチの結果

評価機のデバイスマネージャ画面

圧倒的な省スペース性と省電力性も魅力

 気になる価格だが、Core 2 Duo T7250(2.0GHz)、2Gバイトのメモリ、320GバイトのHDD、BD-ROMドライブ、IEEE802.11a/b/g/n(nはドラフト2.0準拠)の無線LAN、OSにWindows Vista Home Premium(SP1)、そしてワイヤレスキーボードとマウスを備えた評価機の「ブルーレイ・ワイヤレスキーボード搭載パッケージ」が11万4800円だ。Celeron 550(2.0GHz)を搭載した最小構成なら10万円以下で購入が可能だが、やはりリビングPCとして活用するならば、Core 2 Duo+BD-ROMドライブという構成が望ましく、本機にはふさわしい。

 圧倒的な省スペース性だけでなく、Energy Star 4.0に準拠した省電力性も大きな魅力だろう。地上デジタル放送による大画面で高画質なテレビ番組の普及、そしてBlu-rayタイトルの増加、さらにはインターネット配信によるHDコンテンツの充実という、最近の時流を楽しみながら過ごすにはStudio Hybridは最適なPCの1つであり、安心してお勧めできる1台だ。

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