展示されていたMIDの多くは、スライドタイプのボディを採用しているが、その中で、クラムシェルタイプのMIDが多くの来場者から注目されていた。この展示サンプルは韓国のUMIDが出品した「Mbook M1」だ。2008年の秋にその存在が確認されているが、今回、ようやく実機に触れることができたので、操作感なども含めて紹介したい。
展示サンプルの構成は、CPUがAtom Z510(FSB400MHz、1.1GHz)でメモリ容量は512Mバイト、データストレージはSSD16Gバイトを搭載する。OSはWindows XP Home Edition(SP3)。液晶ディスプレイのサイズは4.8型ワイドで解像度は1000×600ドットだ。
無線接続のインタフェースではWi-Fi、Bluetoothのほか、WiMAXやHSDPAにも対応する。また、オプションでGPSが内蔵できるほか、韓国ではデジタルチューナーの搭載も予定されている。本体に用意されているインタフェースでは、micro SDスロットに加えて、USIMスロットが用意される。
短時間ながら操作した印象では、クラムシェルの形状ながら、ボディサイズが158(幅)×94.1(奥行き)×18.6(厚さ)ミリなので無理のない親指タイピングが可能だった。ポインティングデバイスがディスプレイに組み込まれたタッチパネルだけなので、マウスカーソルの操作はボディに組み込まれたスタイラスペンを使うか、片手でボディを保持してもう一方の手で画面をタッピングすることになる。ただ、ボディの重さが315グラムと非常に軽量なので、片手で持っていても苦にならない。
親指タイピングが容易にできる横幅とキーピッチ、USIMスロットが用意されたインタフェース、そして315グラムという軽さでWindows XPが動作するMIDとして注目したい製品だ。出荷は韓国で2009年の2月、もしくは3月の予定で、日本への販売も予定されているという。


315グラムの軽量ながらWindows XPが動いているMbook M1(写真=左)。キーボードの周辺には搭載されているインタフェースアイコンが示されている(写真=中央)。横幅が158ミリと親指タイピングが無理なく行える(写真=左)
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