東芝が国内の大手PCメーカーとして初めて発表したNetbookの「NB100」は、モバイル利用をある程度想定したモデルであるが、東芝が「dynabookというブランドをつけていません」と発言しているように、「PCとは次元の違うデバイス」と位置付けている。
初代NB100の国内向けラインアップは、HDDを搭載したブラックボディモデルのみだったが、2009年の春モデルでは、SSDを搭載したNB100/HFとHDDを搭載したNB100/Hが登場した。基本構成がほぼ共通する両者だが、NB100/HFではSSDを搭載しただけでなく、OSにWindows Vista HomeBasicを導入し、ボディカラーはシャンパンゴールドのみ、とだいぶアグレッシブな性格となっている(HDDを搭載するNB100/Hは、OSがWindows XP Home Edition(SP3)、ボディカラーはブラックのみ)。
今回は、何かと華やかなNB100/HFを紹介する。仕事や移動中の“すきま時間”で、その概要をチェックしてみよう。詳細は、時間ができたときにでもそれぞれのリンク先を参照していただきたい。
8.9型ワイド液晶ディスプレイを搭載しているだけあって、225.0ミリというNB100/HFの幅は、LaVie Light、Endeavor Na01 miniの中では最も小さい。重さも1040グラムとほかの2モデルと比べて明らかに軽い。なお、NB100の奥行きは190.5ミリとされているが、これには背面から飛び出しているバッテリーパックのサイズは含まれていないので注意したい。
液晶ディスプレイのサイズも比較した3モデルの中では最も小さい。ただ、解像度は同じなので、表示されるフォントやアイコンのサイズが小さくなる。これが気にならないのであれば、問題はないだろう。
そのほかの、細かいスペックや本体に搭載されたインタフェースについては、時間があるときにこちらを参照していただきたい。
OSは、3モデルの中で唯一となるWindows Vista Home Basicを導入している。依然としてWindows Vistaを導入したNetbookは珍しい。ただ、パフォーマンスに制約のあるNetbookでは、Windows XPが好まれる。Vistaをマイナス要因と評価するユーザーも少なくないだろう。
NB100/HFのメモリ容量は1Gバイトまでだ。データストレージはSSD 64Gバイトで、ここが、今回登場したNB100/HFの最も注目すべきポイントとして東芝は訴求している。
そのほか、チップセットや無線LANなどの詳細なスペック比較は、時間があるときにこちらを参照していただきたい。
東芝公称のバッテリー駆動時間は約5時間と、従来のNB100より大幅に改善されている。これは、ほかの2モデルがおよそ3時間台であることと比べても、NB100/HFの優れたポイントとして評価できる。Netbookのカテゴリーでも最も長くバッテリー駆動ができる製品といえる。バッテリーをはみ出させたかいがあったというところか。
今回比較した3モデルは、CPU、メモリ、チップセットなどシステムの構成はほぼ同じで、唯一異なるのがSSDとHDDだ。しかし、PCMark05の総合結果の値を比べてみても、はっきりとした違いは出てこない。
そのほか、電力管理モードや負荷ごとに測定した消費電力の値や、ベンチマークテストの詳細項目のデータは時間があるときにこちらを参照していただきたい。
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