あの天才ハッカーが愛したPCはどう進化したか?――「HP TouchSmart tx2」“響き”から“うたかた”へ(2/3 ページ)

» 2009年03月04日 11時50分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]

「ZEN-design」による独特のボディ

 ボディの基本設計は先代機にあたる「HP Pavilion Notebook PC tx2505」を継承している。同社製PCらしい剛性感があり、ヒンジなどもしっかりと作られている。標準の6セルバッテリー搭載時のボディサイズは、308(幅)×245(奥行き)×37.5〜41ミリ(厚さ)と先代機とまったく同じだが、約160グラムほど軽量化されており、標準の6セルバッテリー(7.2ボルト 55ワットアワー)とDVD±R DL対応の着脱式DVDスーパーマルチドライブを搭載した状態で約2.2キロとなっている。DVDスーパーマルチドライブの代わりにウエイトセーバーを装着すると、重量は約200グラム軽くなる。

 公称のバッテリー駆動時間は従来機とほぼ同じだ。6セルのバッテリーパック装着時で約3時間10分となっている。なお、従来BTOメニューに用意されていた4セルのバッテリーパックは省かれた。

ボディは約2.2キロと常時携帯するには少し重く、ACアダプタはサイズが45(幅)×110(奥行き)×29(高さ)ミリ、重量は約410グラムとなっており、電源ケーブルは3ピンのかさばるタイプだ(写真=左)。DVDスーパーマルチドライブは着脱式で、その奥にあるExpressCard/34スロットには付属の赤外線カードリモコンを収納できる(写真=中央)。DVDスーパーマルチドライブの代わりに、ウエイトセーバーを装着すると、重量は約2キロとなる(写真=右)

 強い光沢で仕上げられたボディ天面とパームレスト、そして独特のプリントパターンも健在だ。今回は光沢メタリックグレーのベースに「一切のものは常に変化し生滅して、永久不変なものはないということ」をモチーフにしたという「ZEN-design “utakata”」という和風のパターンを採用している。天面部、パームレスト部ともにかなり目立つ意匠となっているため、好き嫌いは分かれるかもしれない。このパターンは成型過程で絵柄をボディ素材の内部に転写する「HP Imprint」を利用したもので、キズに強く、消えにくいというメリットがある。

おなじみの「HP Imprint」によるデザインパターンは、「ZEN-design “utakata”」を採用。個性的な和風のパターンが、天板とパームレストに施されている

 端子類の構成、種類も先代機をほぼ継承し、3基のUSB 2.0ポート、ExpressCard/34スロット、SDメモリーカード(SDHC対応)/メモリースティックPROなどに対応した5in1カードスロット、アナログRGB出力などを装備するが、S-Video出力はなくなった。また、通信機能もBluetooth 2.0が省かれ、1000BASE-Tの有線LAN、IEEE802.11a/b/g/nの無線LAN(11nはドラフト準拠)、56kbpsモデムという内容となっている。無線LANのオン/オフを切り替えるスイッチはサウンド端子などとともに前面に用意されている。

前面に2つのヘッドフォン出力、マイク、赤外線リモコンの受光部、電源スイッチ、ワイヤレススイッチを装備(写真=左)。背面には2基のUSB 2.0ポートとモデム、バッテリー、通風口、盗難防止ロック用ホールが並ぶ(写真=右)

左側面にはメモリカードスロット、リモコンを収納できるExpressCard/34スロット、着脱式のDVDスーパーマルチドライブ、ACアダプタ接続用のDC入力を用意している(写真=左)。右側面にはアナログRGB出力、1基のUSB 2.0ポート、有線LAN、ペン収納スロットなどが配置されている(写真=右)

AMDプラットフォームを採用した基本システム

ネジで固定された底面のカバーを外すだけで、2基のSO-DIMMスロットやHDDにアクセスできる

 基本システムにはAMDプラットフォームを採用し、CPUにはHyperTransport 3.0(3.6GHz)に対応したAthlon X2 QL-62(2.0GHz)を搭載している。AMDのモバイルCPUとしては廉価版にあたり、2次キャッシュ容量は1Mバイト、TDPは25ワットとなっている。従来は上位ブランドのTurion X2 Ultraを搭載するモデルもあったが、今回は用意されていない。

 チップセットはAMD M780Gを採用している。内蔵グラフィックスコアの「Radeon HD 3200」はDirectX 10に対応しており、内蔵グラフィックスとしては高いレベルの3D描画性能を持つほか、H.264/MPEG-2/VC-1のハードウェアデコード機能を備えるUVD(Universal Video Decoder)を内蔵しており、対応ソフトと組み合わせることでAVCHDやBlu-ray DiscなどのHDコンテンツも少ないCPU負荷で再生できる。

 メインメモリはDDR2 SDRAM(PC2-6400)に対応し、底面カバーから2基のSO-DIMMスロットにアクセスできる。BTOでは1Gバイト(1Gバイト×1)/2Gバイト(1Gバイト×2)/3Gバイト(1Gバイト+2Gバイト)の構成が選択可能だ。HDDはSerial ATAインタフェースの5400rpmモデルを採用しており、容量は160Gバイトとなっている。光学ドライブは前述の通り、着脱式のDVDスーパーマルチドライブを左側面に搭載している。

 なお、店頭モデルは、CPUがAthlon X2 QL-64(2.1GHz/TDP35W)、メインメモリが2Gバイト、HDD容量が250Gバイトと、スペックが全体的に強化されている。

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