CeBIT 2009に集結した次世代マザーボード:CeBIT 2009(1/2 ページ)

» 2009年03月11日 17時00分 公開
[長浜和也,ITmedia]

 CeBIT 2009では、多数の台湾ベンダーがブースを設けて、自分たちの新しい製品を展示していた。すでに繰り返し紹介してきたように、欧州市場でデルやHP、そして日本のPCメーカーを上回るシェアを誇っているノートPCやNetbookの比重が高いものの、台湾ベンダーが得意とするPCパーツの展示もそれに劣らぬほど充実している。彼らのブースが集中しているHall 21〜26(Hallと呼ばれているが、その実体は1つの建物だったりする)の雰囲気はCOMPUTEX TAIPEIに近い。

 特に、最近のCeBITでは、その年に登場する予定の未発表チップセットを搭載したマザーボードが初めて公開されるイベントとして、自作PCユーザーに注目されるようになっている。CeBIT 2009でも、多くのPCパーツベンダーでIntel P55 Expressを搭載したマザーボードが展示されていた。ここでは、CeBIT 2009でその存在が明らかになった2009年発表予定のマザーボードを紹介しよう。

ワンチップでNVIDIA SLIをサポートするGIGABYTE

 GIGABYTEが展示していたIntel P55 Express搭載マザーボードが「GA-IBP」だ。1チップ構成ながら、製品説明の資料には「CrossFireX and NVIDIA SLI support」の記述がある。サポートするメモリはDDR3で、メモリスロットを4本搭載する。オンボードに電源のオン/オフ、リセット、CMOSクリアのボタンを用意し、オーバークロッキングの機能を充実させながらも、低温で安定して動作する“画期的な”デザインが施されるという。また、サウンド関係でもALC889Aを実装してSN比106dBを実現するなど、HDオーディオ関連の性能も重視している。

 また、GIGABYTEのブースでは、AMDが低価格のミニノートPC向けプラットフォームとして発表した「Yukon」を採用したデスクトップPC用マザーボードの「GA-2AIEL-RH」が展示されていた。説明資料によると、GA-2AIEL-RHが実装してるCPUはSempron 200U(動作クロック1GHz)で、チップセットはRS690Eとされている。RS690Eはグラフィックスコアを統合したモデルで、Radeon Xpress 1270を採用する。画像出力ではHDMIもサポートされる。組み合わされるサウスブリッジはSB600だ。

GIGABYTEのIntel P55 Express搭載マザーボード「GA-IBP」(写真=左)にYukonプラットフォームを採用したデスクトップPC用マザーボードの「GA-2AIEL-RH」(写真=右)

BIOSTARが導入する「G.P.U」技術とは?

 BIOSTARのブースで展示されていたIntel P55 Express搭載マザーボードの「TPOWER I55」は、チップセットのヒートシンクを外した状態だったため、“P55”を直接見ることができる数少ない展示として来場者の注目を集めていた。メモリスロットはDDR3対応の4本構成で最大16Gバイト搭載可能。対応クロックは1333MHzのほかに、オーバークロックで1600MHz、2000MHzに対応すると資料には説明されている。

 拡張スロットはPCI Express x16が2本にPCI Express x1が1本、PCI Express x4が2本、PCIが2本の構成。グラフィックスカードを2枚差せることになるが、説明資料ではCrossFireXのサポートのみが明らかにされている。Serial ATAは6ポート、eSATAは2ポートがサポートされ、Intel Matrix(Storage Technology)でRAIDの構築が可能と説明されている。出荷開始は2009年第3四半期の予定だ。

 また、BIOSTARでは、マザーボードに新たに導入する予定で開発中の「G.P.U」という新技術が紹介されていた。G.P.Uはハードウェアに実装された専用エンジンとそれを制御するソフトウェアで実現される省エネルギー技術で、ほかのマザーボードでも実装されている多層フェースで構成される電力関連回路をシステムの負荷やユーザーの設定によって、使用するフェーズ数をリアルタイムで変更する技術がメインとなっている。CeBIT 2009のデモではハードウェアエンジンのみの実装でソフトウェアは開発中とされていたが、BIOSTARでは、G.P.UをIntelプラットフォーム、AMDプラットフォームで実装する予定だ。

BIOSTARのIntel P55 Express搭載マザーボード「TPOWER I55」(写真=左)では、ヒートシンクを外して展示していたおかげで、Intel P55 Expressを直接見ることができた(写真=右)

G.P.Uの動作デモを行っているBIOSTARの「TP46E XE」(写真=左)では、基板に実装されていたLEDで動作中のフェーズ数が確認できる(写真=右)。BIOSTARでは、現在開発中のソフトウェアツールと組み合わせてG.P.Uが完成すると説明している

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