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続・“全部入り”で“安い”日本HPの複合機「C309a」を試す速度と画質を徹底検証(1/3 ページ)

» 2009年04月09日 11時00分 公開
[林利明(撮影:矢野渉),ITmedia]

フル装備のA4複合機が3万円切り

C309aは、プリンタ/スキャナ/コピー/FAXの機能を1台に集めた4in1のA4インクジェット複合機だ

 「HP Photosmart Premium FAX All-in-One C309a」(以下、C309a)は、日本ヒューレット・パッカードの家庭向けインクジェット複合機「HP Photosmart All-in-One」シリーズにおいて、フラッグシップに位置付けられる製品だ。

 家庭向けの製品ラインアップに属するA4複合機だが、FAX、両面対応ADF、有線/無線LANといった機能を備えていることから、SOHOや小規模ワークグループにもマッチしている。しかも、価格は同社直販サイトのHP Directplusで2万9820円と安く、コストパフォーマンスは優秀だ。

 先に掲載したレビューの前編(ADF/FAX/LAN付きで3万円:“全部入り”で“安い”日本HPの複合機「C309a」を試す)では、C309aの基本スペックと、PCと接続しないで使えるスタンドアロンの機能についてチェックした。今回の後編では、PCと接続した場合に利用できるプリンタ/スキャナドライバの機能や付属アプリケーション、印刷の速度と品質について検証していく。

プリンタ/スキャナドライバの機能と使い勝手は?

 まずはC309aに付属するPC用のプリンタドライバを見ていこう。ドライバの画面は「印刷機能のショートカット」「機能」「カラー」「詳細設定」という4つのタブに分かれている。機能は必要十分だが、各タブの設定項目をもう少し整理すれば、より使いやすくなっただろう。

PC印刷のほとんどの設定は、プリンタドライバの「印刷機能のショートカット」タブで事足りる。目的に応じたプリセット設定を選び、用紙や印刷品質などを微調整すればよい

 通常は最初に表示される「印刷機能のショートカット」タブの設定を行うだけで十分だ。フチなし写真印刷など目的別の印刷設定が9通りほどプリセットされており、給紙方法(使用する給紙トレイ)、用紙サイズ、用紙の種類、印刷品質、両面印刷の有無、印刷の向き(縦/横)を変更することもできる。

 「機能」タブには、より詳しい印刷設定が用意されている。拡大/縮小や複数ページを1枚に印刷する割り付け、印刷のサイズ変更、画像の自動調整といった設定が可能だ。用紙の種類や給紙方法、印刷品質が設定できるのは、「印刷機能のショートカット」タブと同じだ。

 「カラー」タブでは、グレースケール印刷やカラーの調整を行う。また、Adobe RGBの色域で撮影したデジタルカメラの画像などを印刷するときのために、カラーマネジメント用の設定として「Adobe RGB」モードを用意している。ICCプロファイルを用いたアプリケーション側からのカラーマネジメント印刷も可能だ。さらに、カラーの詳細設定では、明度、彩度、色調、C/M/Y/Bkの各色のバランスを調整できるが、通常はデフォルトで問題ないだろう。

 「詳細設定」タブでは、印刷データの文字部分をすべて黒インクで印刷したり、左右を反転させたり、最大dpiで出力したり、フチなし印刷時のはみ出し量を調整したり、といったことが可能だ。こちらも通常はデフォルトの設定が無難といえる。このタブの項目は、「機能」タブに追加したほうが分かりやすい気がする。

「機能」タブの設定内容には「印刷機能のショートカット」タブと同じものもあるが、両面印刷や割り付け印刷を細かく設定したいときなどに利用する(写真=左)。グレースケール印刷やカラーマネジメントの設定を行う「カラー」タブでは、「Adobe RGB」モードの設定ができるほか、アプリケーション側のICCプロファイルでカラーマネジメントする「アプリケーションで管理」という選択肢がある(写真=中央)。「詳細設定」タブでは、フチなし印刷時のはみ出し量の設定、ポスター印刷などを行う(写真=右)

スキャナのTWAINドライバはタブが7つと多い

 グラフィックスソフトから呼び出せるスキャナ機能のTWAINドライバは、日本HPの従来モデルと同じく、機能面はまずまずだが、それほど使いやすくない。解像度や色補正などの設定メニューは画面右側に表示されるが、7つものタブに分かれているため、こまごまとした設定を変更すると、現在の設定が一覧できなくなってしまう。

 フィルムスキャンの機能はなく、スキャナの性能に期待して購入する機種ではないのだが、せめてスキャンする範囲や解像度の設定、および色補正の設定くらいは、ドライバ起動直後に表示されるタブの中にまとめてほしかったところだ。

 もっとも、色補正はドライバの設定を変えるよりも、グラフィックスソフト側で行ったほうが簡単だろう。

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