「動くAspireRevo」でIONの性能を体感する(1/2 ページ)

» 2009年04月22日 00時00分 公開
[長浜和也,ITmedia]

“動かせる”AspireRevoが初公開

 「ION」は、GeForce 9400MチップセットにAtomを組み合わせたプラットフォームの名称で、そのプロトタイプは2008年12月に日本でも紹介されているほか、2009年1月の2009 International CESのNVIDIAブースで展示されていた。2009年4月にはAcerがこのプラットフォームを採用した世界で最初の製品となる「AspireRevo」を発表し、北京で行われた同社のイベントで展示していた。

 今回、日本で行われた説明会では、2008年12月に紹介されたIONの特徴を改めて説明し、CESで行われたデモを日本で披露するとともに、「動くAspireRevo」も日本で初めて公開されたことになる。IONを説明したNVIDIAのアジアパシフィック地域 シニア・テクニカル・マーケティングマネージャーのジェフ・イェン氏や、日本エイサーの事業支援本部マーケティング部マーケティングコミュニケーション課マネージャーの瀬戸和信氏、マイクロソフトのOEM統括本部マーケティング部マーケティングスペシャリストの轟昇太氏によるスピーチでも、AspireRevoを用いた実働デモが行われた。

左にあるのが日本で初めて公開されたAspireRevoで、その右に見える白いボックスはNVIDIAが用意したIONのリファレンスユニットだ。なお、AspireRevoの下にはUSB接続のBlu-ray Discドライブが見える(写真=左)。説明会場にはリビングルームを模したセットに大画面テレビとHDMIで接続したAspireRevo、そして、LANでつながったWindows Home Serverマシンが設置されていた(写真=右)

 イェン氏は、従来のタワー型デスクトップPCとIONを採用したAspireRevoを並べ、AspireRevoが消費電力で従来の3分の1に、サイズで30分の1に減ったことを紹介しながらも、「小さくて環境に優しいだけでは足りない」と述べ、インテルのIntel 945GSE Expressチップセットを搭載したAtomプラットフォームと比べて、IONはGeForce 9400Mに統合された強力なグラフィックス性能とビデオプロセッシング性能がアドバンテージになるとアピールした。

 イェン氏は、3Dゲーム(ただし、最新のFPSなどではなく、箱庭系の軽いゲームタイトル)や、Google Earth、そして、近年需要が高まりつつあるBlu-ray Discに収録された1080pフルHD対応コンテンツの再生など、ある程度の3D性能とビデオプロセッシング性能が必要とされる処理を、AspireRevoで実演しながら、それぞれがAspireRevoで快適に動作することを示した。

イェン氏が「動くAspireRevo」で紹介したIONのデモ。軽量級3Dゲームや(写真=左)Google Earthが(写真=右)グリグリとスムーズに動いたほか、Blu-ray Discに収録されたフルHDコンテンツがコマ落ちせずに快適に再生されるのも紹介された

 IONは、NVIDIAが推進しているCUDAによるGPGPUにも対応する。イェン氏はCUDA対応のアプリケーションを用いて、Atom+Intel 945GSE Expressではできない利用方法もNVIDIA IONのアドバンテージとして紹介している。ここでは、手持ちのカメラで撮影した手ブレが多い動画をCUDA対応アプリケーションで手ブレを抑えたり、光量不足で暗い動画を明るくする処理を施すなどの動画加工をリアルタイムで行う処理や、HDDに保存したフルHD動画を携帯端末で再生できるフォーマットに変換する処理がAspireRevoで行われた。フォーマット変換処理では収録時間2分間のファイルが用いられたが、CPU処理で20分以上かかるところが、CUDA対応アプリケーションによるGPGPU処理ではわずか2分で終了している。

IONを採用したAspireRevoなら、CUDA対応アプリケーションによるGPGPU処理で、手ブレ動画の改善(写真=左)や光量不足動画の修正(写真=右)が、リアルタイムで可能になる

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