「動くAspireRevo」でIONの性能を体感する(2/2 ページ)

» 2009年04月22日 00時00分 公開
[長浜和也,ITmedia]
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正式発表直前?「AspireRevo」の仕様を公開

 イェン氏が紹介したAspireRevoのスペック一覧によると、ボディサイズは180(幅)×180(奥行き)×30(厚さ)ミリ、CPUはAtom 230を搭載する。メモリ容量は最大4Gバイトまで搭載可能で、HDDも最大250Gバイトまで実装可能という。4-in-1カードリーダーで利用できるのはMMC、SDメモリーカード(SDHCへの対応は不明)、xDピクチャーカード、メモリースティック(PROへの対応は不明)。OSはWindows Vista Home Premiumか同 Home Basicが導入される予定だ。

 イェン氏は、AspireRevoに搭載されたインタフェースも紹介している。AspireRevoは3つの面にインタフェースを搭載しており、背面にはアナログRGB出力とHDMI、ギガビット対応の有線LAN、4つのUSB 2.0が用意され、ほかの2面にはeSATA、4-in-1カードリーダー、USB 2.0の端子が配置される。

 NVIDIAの説明では、現在開発中のNVIDIA ION採用製品は40モデル以上が予定されており、AspireRevoのようなSFF(スモールフォームファクタ)デスクトップPC以外にも、液晶一体型PCやノートPCも登場する見込みだとしている。

説明会で示されたAspireRevoのインタフェース(写真=左、中央)とスペック(写真=右)

「やりたいけどできなかった」ユーザーがAspireRevoのターゲット

 日本エイサーの瀬戸氏は、日本市場におけるAspireRevoのニーズを紹介した。瀬戸氏によると、これまでの携帯電話、モバイルノートPC、大画面ノートPCではカバーしていなかった「低価格で持ち運びできる端末」としてNetbookが広く支持されたように、AspireRevoは屋内における低価格PCの需要をカバーする製品となると説明する。

 Acerでは、屋内におけるPCの使われかたを細かく調査して、その中で「挑戦したいけど、まだやったことがない」とされている利用方法(ゲーム、画像編集、動画の保存や編集など)に注目した。瀬戸氏は「そういう処理は、これまでは高価格なPCでしかできなかったため、なかなか購入に踏み切れずにいたが、低価格で性能の高いPCなら容易に挑戦できる」と、AspireRevoが目指すメインユーザー像を説明している。

 なお、AspireRevoの発売時期と価格については「正式発表前」ということで明らかにされなかった。

 マイクロソフトの轟氏は、IONプラットフォームによって、コンパクトで低価格のPCでも高いグラフィックス性能(その根拠として、轟氏はWindowsエクスペリエンズインデックスのグラフィックススコアが5.9であったことを示している)が利用できるようになり、高画質なコンテンツを気軽に楽しめるようになると述べた。

日本エイサーが示したデバイスごとのポジショニングマップ(写真=左)。AspireRevoはNetbookの右、ノートPCの下のエリアになる「移動しない、大画面、低価格」を埋める。ユーザーニーズとAspireRevoの関係(写真=右)では、高価格高性能のPCでしかできなかった動画編集でも低価格のAspireRevoなら気軽に始められると日本エイサーは考えている

展示されていたAspireRevoの背面(写真=左)と前面(写真=右)

説明会の会場には、参考展示として大画面液晶ディスプレイの背面にAspireRevoを取り付けたモデルも展示されていた

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