Mac向けマウスで光学式スクロールセンサーを堪能する──Targus「AMW43AP」(2/2 ページ)

» 2009年04月24日 20時00分 公開
[山口真弘,ITmedia]
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長距離のスクロールに適した光学式タッチセンサーを搭載

 本製品の特徴である「光学式タッチセンサー」は、裏面にある光学式センサーに似たスクロール専用の丸型センサーが、通常の機械式のホイールに代わって左右ボタンの中間に配置されている。光学式タッチセンサーのメリットは、簡単な構造で上下スクロールと左右スクロールの両方に対応できることだ。いわゆるチルトホイール相当の機能を、1つのセンサーで実現しているおかげで、内部のスペース配分に余裕ができる。

 ただ、機械式のホイールに比べて、光学式タッチセンサーでは意図した位置でスクロールをピタッと止めるのは難しく感じた。Webブラウジングのようにだいたいのポイントを選択するなら問題ないが、表計算ソフトのように決まった行でピタリと止めたい場合は特に難しい。また、なぞっているのに反応してくれない場合があるなど、操作にコツがいるようだ。今回試用した限りでは、指をギュッと押し付けるのではなく、軽くなぞったほうが意図した動きを得られることが多かった。

 その一方、通常のホイールに比べて1動作でスクロールできる量が多いことと、すばやく動かすことでクイックスクロール機能が有効になるなど、上下に長いWebページのスクロールなどには適している。長距離のスクロールに適したホイールといえば、ロジクールの「MicroGear プレシジョンスクロールホイール」を思い出すが、本製品ではハードウェアで切り替えるのではなく、ソフトウェアを使ってこの長距離スクロールを実現している。全体的には、クリエイティブワークやビジネスユースよりも、Webブラウジングなどに向いた機能と感じた。

 ちなみに、この光学式タッチセンサーはくぼんだ部分がボタンになっていて、いわゆるホイールクリックが行える。一般に、ホイールの代替機能をもつマウスは、このホイールクリックに相当する機能を省いている場合があるので、これはなかなか気が利いている。また、この光学式センサーは通常利用時には可視光を発しないが、バッテリーの残量表示を兼ねており、残量が60分を切ると赤く点灯、さらに30分を切ると赤い点滅に変わる。

光学式タッチセンサーは、左右ボタンから一段くぼんだ位置に設けられている。バッテリー残量が少なくなると“モノアイ”さながらに赤く点灯する(写真=左)。光学式タッチセンサーの操作では“丸窓”を指でなぞるようになる。機械式ではないため密閉度が高く故障しにくいこともメリットだ(写真=中央)。左側面の拡張ボタンは親指で操作する。ちなみにタクトスイッチが採用されており、マイクロスイッチを採用する左右ボタンが「カチッ」という音であるのに対して、こちらは「カコッ」という音がする(写真=右)

所有欲を刺激する一品。デスクトップPCユースにもお勧め

 本体側面の拡張ボタンについては、TargusのWebサイト上からダウンロードできるユーティリティを用いることで、任意のキーの割りあてが可能になっている。一見するとキーは1つに見えるが、細長く成型された継ぎ目のない2つのキーであるため、例えばブラウザの「戻る」と「進む」や、「音量大」と「音量小」といった対のファンクションを割り当てるのに適している。

「AMW43AP」に付属するソフトウェアのインストールが完了すると、システム環境設定の「その他」にTargusアイコンが表示される(写真=左)。Targusアイコンをクリックすると設定画面が開く。ここでは、拡張ボタンへの機能割りあてが行える(写真=右)。なお、現在用意されているソフトウェアは英語表記となるので、留意していただきたい

任意のApplescriptや、任意のアプリケーションの起動(写真=左)、そして、キー入力の割り当てが可能だ。Caps、Shift、Control、Option、Commandの各キーは下段のボタンをクリックして入力する(写真=中央)。Firefoxの「戻る」など、アプリケーションで用意された固有の機能にもタ対応する(写真=右)

 シンプルなデザインと高機能を両立した本製品は、Macユーザーにとって所有欲を刺激される製品だ。Targusは日本での製品発表会で「MacBook向け」とアピールしているが、デスクトップPCでも違和感なく使えるだろう。なお、公式には対応がうたわれていないものの、Windows XP環境での動作が確認できたことも記しておく。

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