ASUSTeK Computer(ASUS)は6月2日、COMPUTEX TAIPEI 2009で消費者向け超低電圧(CULV)版CPUを搭載するノートPCの新シリーズ「U Series」および「UX Series」を公開した。
U Seriesは12.1型ワイドディスプレイを搭載する「U20A」、14型ワイドの「U80V」「U81A」、15.6型ワイドの「U50G」「U51Vg」の5モデル、UX Seriesは13.3型ワイドの「UX30」と15.5型ワイドの「UX50V」の2モデルを用意する。
U Seriesは、日本市場でも好調のEee PCをはじめとするNetbookと、一般ノートPCのニーズの間を埋める製品群として展開し、Netbook以上の性能を備えつつも薄く軽量、優れたデザイン性、安価とする特徴が与えられる。各モデルはディスプレイとボディサイズ、搭載CPU以外に、グラフィックス性能の向上に寄与するディスクリートGPU(U50GとUX50VはGeForce G 105M、U80VはMobiloty Radeon HD4570)の有無などに違いがあり、世界中の多用なユーザーニーズに対応する。


12.1型ワイド液晶ディスプレイ+最大500GバイトHDDとDVDスーパーマルチの2スピンドル構成で、重量1.7キロ(3セルバッテリー搭載時)の「U20」。CPUの選択肢はCore 2 Duo SU9400、Core 2 Solo SU3500、Pentium SU2700、CPM L723で、Intel GS45チップセット内蔵グラフィックス GMA4500MHDを使用する。搭載OSはWindows Vista Home Premium/Business/Ultimate。本体サイズは298(幅)×225(奥行き)×22(厚さ 最薄部)ミリ。9セルバッテリーの使用で最大12時間駆動する

蝶のような薄さ、軽さを目指したという「U80」。CPUの選択肢はCore 2 Duo T9400/P8600/P8400/P7450/P7350/T5900/T5800、Pentium T4200で、14型ワイドディスプレイ、DVDスーパーマルチドライブ、(最大)500GバイトHDDを搭載し、重量2.15キロを実現する

ディスクリートGPU(GeForce G 105M/512Mバイト)搭載のパワフルモデル「U50Vg」。CPUの選択肢はU80と同一で、Intel PM45チップセットを採用、15.6型ワイドの詠唱ディスプレイや最大4Gバイトのメインメモリ、DVDスーパーマルチドライブを搭載し、重量2.56キロとなる。本体サイズは384(幅)×267(奥行き)×21.6-33.6(厚さ)ミリ

最薄部18.6ミリの極薄デザインと高い性能が特徴の「UX50V」。15.5型ワイドの液晶ディスプレイ、ディスクリーとGPUにGeForce G 105M、最大4Gバイトのメインメモリ、スロットインタイプのDVDスーパーマルチドライブを搭載する。本体サイズは385(幅)×257.8(奥行き)×18.6-28.6(厚さ)ミリ、重量2.6キロなお、U Seriesの日本市場向け展開は未定だが、国内の市場・ユーザーニーズに沿ったいくつかのモデルは状況やタイミングを見極めたうえで投入する考えだ。CULV版CPUを採用する“Netbook以上のノートPC”はMSIの「X-slimシリーズ」やAcerの「Aspire Timelineシリーズ」なども注目が集まるが、Netbookで一気に知名度も向上した台湾ベンダーの「10万円以下の薄型軽量長時間駆動、かつ“普通に満足できるスペック”のノートPC」は、2009年のノートPCにおけるキーワードの1つにぐわっと踊り出てきそうである。
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