Windows 7正式版のリリースをひかえ、パッケージ版の価格やアップグレードキャンペーンの詳細も明らかになった。
では、現在使用している周辺機器は、Windows 7にアップグレード(ないし新規インストール)しても使えるのか。高い互換性を持つとしているWindows Vistaからのアップグレードならこの可能性はいくらか低いといえ、すでにWindows 7 RC版で動作を確認したユーザーも多いと思うが、32ビット版は動作するが64ビット版では非対応となる製品は意外と多く存在し、やや古い製品の一部はWindows 7への対応そのものを行わないと決定した周辺機器メーカーもある。
各社のWindows 7対応状況は、現在どのような感じか。まずはインプットデバイスやストレージ系の周辺機器を多くリリースする周辺機器メーカーの対応状況をまとめた。
2009年6月26日現在、Windows 7 RC(ビルド7100)でWindows 7対応製品リストを公開。動作確認の進行状況にともない、リストも順次更新していく。現時点で64ビット版ドライバの提供を行わないことを決定した機種も一部存在する。
マウスやキーボード、Webカメラ、ゲームパッド、メモリカードリーダー、PC切り替え器など、カテゴリ別にWindows 7 RC版の動作対応状況を公開。2009年6月現在、Webカメラやマウスの一部機種で非対応となる製品が確認されている。
2009年6月現在、Windows 7はRC版(ビルド7100)で検証したWindows 7の32ビット版と64ビット版、Windows Vista(SP2) x64 EditionとOS別に対応機器状況のリストを公開。現段階でフラッシュメモリ、ストレージ機器、ネットワーク機器の情報を掲載し、地デジチューナーやグラフィックスカードなどの映像・音響関連機器は動作の確認がとれ次第、順次情報を更新していく。
マウスやキーボード、Webカメラ、ゲームデバイスなどを展開するマイクロソフトのハードウェア製品は、Fingerprint Reader製品(販売終了製品)以外の既存の機種でWindows 7との機能互換性を実現し、さらにWindows 7と連携したいくつかの新機能を追加する。
連携対応機能 | 主な内容 | 対応製品 |
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デバイスステージ | 携帯電話やカメラ、プリンタ、ポータブルプレーヤー、入力デバイスなど、さまざまなデバイスの製品情報やユーザー登録、各種設定などを容易に参照・操作できるようにする機能 | マウス、キーボード |
Windows フリップボタン | 「そのときに開いているすべてのウィンドウを画面上にサムネイル表示させる機能」用の機能をマウス、キーボードに搭載 | マウス、キーボード |
Windows Live ムービーメーカー/フォト ギャラリー | ワンクリック動画作成機能など、Webカメラを用いた写真・動画の操作性をより高める | Webカメラなど |
Windows 7 RC版対応のマウス、キーボード、Webカメラ用ソフトウェアはすでに同社ハードウェア製品サイトで提供済み。Windows 7製品版対応ソフトウェアは2009年8月ごろに提供を始める予定としている。
ラトックシステムは、リムーバブルケースやディスプレイアダプタ、PC切り替え器、インタフェースカードなど、同社製品のWindows 7動作状況を公開(2009年6月現在、Windows 7 RC版/ビルド7100で検証)している。アナログテレビキャプチャー製品や据え置き型PC切り替え器、IDE対応HDDケースの一部で非対応の製品が存在。情報は随時更新される。
本国Logitechの公式ブログ「BLogitech」に、同社マウス、キーボード用Windows 7対応ドライバに関する記術がある。それによると、2009年8月前半にWindows 7に正式対応したSetPoint(ロジクール製マウス・キーボードドライバ)を公開する予定。それまでは、Windows 7の標準ドライバか最新版のSetPointでも(Windows Vista用のSetPointをWindows 7のβ版とみなして)動作するとしている。
外付けHDDや光学ドライブ、無線LAN機器、ブロードバンドルータ、外付け地デジチューナーなど、製品カテゴリ別にWindows 7 RC1における動作対応状況を公開。2009年6月現在、HDDや光学ドライブ製品に付属するアプリケーションやブロードバンドルータの一部機種にWindows 7への対応予定なしとする製品が存在し、無線LANアダプタの一部機種に64ビット版は非対応となる製品もある。
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