Windows 7の「デバイス管理」と「リモート再生」は何が変わる?:デバイスステージで利便性向上

» 2009年05月21日 09時30分 公開
[前橋豪,ITmedia]

 マイクロソフトが5月20日に実施したWindows 7の記者説明会では、デバイス管理やリモート再生における機能強化にもスポットが当てられた。ここでは、5月7日に国内で一般公開された製品候補版(RC版)を用いて行われたデモの様子を中心に取り上げる。

接続した機器をより便利に活用する「デバイスステージ」

 デバイス管理の強化はWindows 7の大きな特徴だ。コントロールパネルの中に「デバイスとプリンター」という項目が設けられ、PCに接続されている外部デバイスを一元管理できるようになった。デバイスによっては実物の外観を模したメタデータによるアイコンが用意され、直感的に扱える。

 各デバイスのアイコンをダブルクリックすると、詳細情報にアクセスするための「デバイスステージ」が表示されるのもポイントだ。デバイスステージに表示する内容はメーカーが独自に設計でき、設定メニューやアップデート情報、マニュアルへのリンクなど、選択したデバイスに関する操作がまとめて行える。

 これにより、Windows 7ではデバイスの操作性を向上させているが、実際はメーカーがデバイスステージをどのように設計するかによって、使い勝手は左右される。例えば、同じジャンルの製品でも、メーカーによってデバイスステージの利便性が異なるという状況になりそうだ。

Windows 7におけるデバイス接続機能の概要(写真=左)。デモ機につながれたデバイスは、それぞれ実物を模したグラフィカルなアイコンで表示されている(写真=中央)。各デバイスには、開発中のデバイスステージも用意されていた。ニコンのデジタル一眼レフカメラ「D90」は、デバイスステージに写真共有サービスやマニュアルへのリンクが設けられている(写真=右)

キヤノンのインクジェット複合機「PIXUS MP980」は、デバイスステージから複合機の操作やドライバの詳細設定が可能(写真=左)。エプソンのインクジェット複合機「EP-901」は、デバイスステージ上で映像による操作ガイドが閲覧できる仕組みだ(写真=中央)。Windows 7のデモ機に接続されていた実際のデバイス(写真=右)

コンテンツ再生・配信機能は進化するも課題アリ

Windows 7におけるコンテンツ再生とリモートメディア共有機能の概要

 Windows 7では、映像や音声のコンテンツ再生・共有機能が進化した。対応メディアフォーマットを拡充したうえで、リモート再生の機能も強化している。リモート再生機能は、PC内のコンテンツをネットワーク経由でDLNA 1.5対応のデバイスに配信できるほか、Windows Mediaライブラリをインターネット経由で簡単に共有・再生可能な「リモートメディアストリーミング」機能がRC版で追加された。リモートメディアストリーミングはネットワークの帯域幅に合わせて、画質を下げて映像を配信する機能も持つ。

 リモートメディアストリーミングについての詳細は、こちらの記事(これでXPと決別できる!?:Windows 7 RCの注目機能「XPモード」と「リモートメディアストリーミング」を試す)を参照してほしい。

 なお、Windows 7のWindows Media Centerはデジタル放送の視聴・録画をサポートするが、リモート再生機能はDTCP-IPをサポートしないため、デジタル放送の録画データをWindows 7のリモート再生機能で配信するのは困難だ。同様に、リモートメディアストリーミングにおいても、特定のハードウェアに関連付けされたデジタル放送の録画データを配信することは難しい。まだWindows 7は製品版ではないが、日本の特殊なデジタル放送環境へのサポートも進めてほしいところだ。

3GPPやAVCHD、MOVなどの動画ファイルもサポートした(写真=左)。ただし、アップルのAAC(M4A)やH.263はWindows Media Playerで再生できず、ライブラリビューに表示されない。1080pのWMVファイルを右クリックし、「リモート再生」を選ぶだけで、DLNA対応プレーヤーに映像を配信できる(写真=中央)。DLNA対応プレーヤーと接続されたテレビで、PC内にある1080pのWMVファイルが再生されている様子(写真=右)

新しいファイル共有やWindows Liveとの連携も強調

 そのほかにも説明会では、家庭内ネットワークに接続されたPCと手軽にファイル共有を行うための「ホームグループ」機能や、Windows Liveとの連携についてデモが行われた。これらは以前から公開されていた情報なので詳しい内容は割愛するが、同社コンシューマーWindows本部の藤本恭史本部長は、「こうした機能の連携により、Windows 7はネットワークへの接続がより簡単になり、さまざまな場所でメディアを共有でき、Windows Liveではさらにつながる世界が広がる」と語る。

ホームグループで共有されたPCは、エクスプローラ内に自動的に表示され、ファイルの保存場所を意識せずにグループ内をまたいで検索できる(写真=左)。共有するファイルの種類を選択することも可能だ。Windows 7では、Vistaに標準搭載されていたWindowsメール、Windowsフォトギャラリー、Windowsムービーメーカーといったアプリケーションが標準で用意されず、その後継版となるWindows Live製品群が無償でダウンロード提供される(写真=中央/右)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月24日 更新
  1. 若者向けのカラフルな新「Dell 14S」が日本上陸 11月1日まで4.5万円引きの14万9800円から (2026年10月22日)
  2. “置き場所に困る”大容量ポタ電の壁を打破! 冷蔵庫を3日動かすEcoFlow「DELTA Gen4」シリーズが日本上陸 (2026年10月23日)
  3. 折りたたみ型から薄型まで! スマホやタブレットで“本気”の文字入力に使える持ち運び用キーボードを選ぶコツ (2026年10月23日)
  4. FCCLが「FMV Keyboard X」の一般販売を開始 ハイスペックマウス「FMV Mouse X」も同時発売 (2026年10月22日)
  5. 「iPhone Duo」を1週間使って分かった、全部盛りではない“上質さ” 心地いい開閉ヒンジの内部を見るために“非破壊検査”してみた (2026年10月21日)
  6. 「Galaxy Watch9」を1週間使って分かったこと Pixel Watchと比べた使い勝手は? (2026年10月23日)
  7. スマホは「バッグの中」から「外」へ AULUMUのスリングバッグ2種で移動時のプチストレスを解消した (2026年10月22日)
  8. PFUから33万円キーボード「HHKB Professional Elite」登場! 英語配列のみで有線特化の“原点回帰” 全世界300台限定 (2026年10月22日)
  9. 約22万円の新型「Mac mini」で初めてのローカルAI体験 ストレージの価格高騰対策にピッタリかも (2026年10月20日)
  10. 14型モバイルノートPC「FMV Note U」に新モデル登場 約634gモデルに加えて「ゴジラ-0.0」コラボモデルも (2026年10月22日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー