モバイルWiMAX端末の販売がスタート――アキバの反応は?古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)

» 2009年07月06日 11時51分 公開
[古田雄介&ITmedia アキバ取材班,ITmedia]

「最大のカギは自分の環境で快適に使えるかどうか」

ソフマップ秋葉原本館に設けられたWiMAX体験コーナー

 7月1日、UQコミュニケーションズがモバイルWiMAXを採用した無線通信サービス「UQ WiMAX」の提供を開始した。UQ WiMAXは下り最大40Mbps、上り最大10Mbpsを実現する新しいサービスで、現時点では首都圏と中部地方、関西に対応エリアを開いている。今後は2009年度中に政令指定都市のすべて、2010年度に全国の主要都市をカバーする予定だ。なお、UQ WiMAX以外にも、ビックカメラ系列で契約できる「BIC WiMAX SERVICE」や、ヤマダ電機系列が提供する「YAMADA Air Mobile WiMAX」が受付をスタートしている。

 モバイルWiMAX関連のサービスは、通信契約と端末の販売を個別に行う方針を採っているのも特徴だ。まずは複数のメーカーから登場した端末を購入し、その後オンラインなどでプロバイダを指定して通信契約を結ぶことになる。UQコミュニケーションズの場合、7月6日時点では月額4480円の定額コース「UQ Flat」のみが選択可能だ。ソフマップ秋葉原本館とツクモ系列店の一部では、端末を貸し出してUQ WiMAXを15日間無料で試用できる「Try WiMAX」も提供している。

 現在店頭に並んでいる端末には、アイ・オー・データ機器の無線LANルーター「WMX-GW02A」とUSB型アダプタ「WMX-U01」、NECのUSB型アダプタ「Aterm WM3200U」とPCカード型アダプタ「Aterm WM3200C」、ビックカメラのUSB型アダプタ「BDSS01」がある。価格は順に1万5000円前後、1万3000円前後、1万3000円前後、1万4000円前後、1万3000円前後だ。

 これまでのサービスと比較して格段に高速な無線通信が行えるとあって、秋葉原の各ショップでも注目は高い。ただし、売れ行きに結びつくには少し時間が必要な様子だ。ソフマップ秋葉原本館は「モバイルWiMAXは、まだ対応エリアが限られているのが弱点です。対応エリア内でも室内に入ると途端に通信速度が下がることもあるので、関心をもたれた方のほとんどはまずTry WiMAXで試してみるといった方法をとっています。ご自宅や勤務先など、普段の環境でモバイルWiMAXが十分に使えるかを確認したうえで、購入するか否かを決めるわけですね。我々もその方法を推奨しています」と語る。

 それに対応して、端末の売れ行きも落ち着いているようだ。TSUKUMO eX.は「まだほとんど売れていません。問い合わせはいただくのですが、やはり自分の環境で使えるのかといった不安があると思います。きちんと使える人が多ければ、Try WiMAXの期限が終了する約2週間後に売れ出すと思いますね。関心度は結構高いので、あとは多くの人が利用できる環境がどれだけそろっているかだと思います」と語る。

 上記のように夏に向けたヒットを期待する声が多かったが、同程度に否定的なコメントも聞いた。自ら無線通信端末を愛用しているという某PCパーツショップの店員氏は「ようやくイー・モバイルが使える環境が整ってきたところに、それより対応エリアが少ない状態でスタートするいのはキツいでしょう。イー・モバイルなど、そのほかのメーカーもまだモバイルWiMAXに警戒心を抱いていないと思いますよ。なにしろ、ライバル各社で料金を下げたり、新コースの提供を始めるといったことをしていませんから。今後、主要なPCメーカーがモバイルWiMAXを標準搭載したモデルを大量に投入したら、ようやくヒットの目が出るくらいだと思います。たしかに興味はありますが、しばらく様子見が必要だと思いますね」と語っていた。

ビックカメラ「BDSS01」(写真=左)。アイ・オー・データ機器「WMX-GW02A」(写真=中央)。左がNEC「Aterm WM3200U」、右が同「Aterm WM3200C」(写真=右)

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