将来の「ヒットの種」がたくさんまかれた7月のアキバ5分で分かった気になる、7月のアキバ事情(1/4 ページ)

» 2009年08月07日 11時14分 公開
[古田雄介,ITmedia]

「注目されているのに、振るいの目が大きすぎ」――モバイルWiMAXの評判

ソフマップ秋葉原本館に設けられたWiMAX体験コーナー。その場で実際の通信速度をチェックできる

 6月末に販売が始まった「Windows 7アップグレード権つきVista」に引き続き、7月は今後のPCライフをより快適にしてくれるサービスやアイテムが多数登場した。その先陣を切ったのは、7月1日に提供が始まった新しいモバイル通信規格「モバイルWiMAX」だ。

 下り最大40Mbps、上り最大10Mbpsの高速通信を実現しており、通信契約を結ぶプロバイダと通信に使うデータ端末を個別にそろえられる。プロバイダは、UQコミュニケーションズ提供の「UQ WiMAX」のほか、ソフマップ各店を含むビックカメラ系列の「BIC WiMAX SERVICE」、ツクモ各店を含むヤマダ電機系列の「YAMADA Air Mobile WiMAX」などが受付を始めている。

 データ端末としては、アイ・オー・データ機器の「WMX-U01」やNEC製の「Aterm WM3200U」「Aterm WM3200C」、ビックカメラの「BDSS01」などがそろい、1万5000円前後から1万3000円弱で購入できる。なお、通信料金は月額5000円以下のコースが中心になり、今後はプロバイダによって1日通信コースなどが追加されていく予定だ。

 提供初日から試用機に集まるユーザーは多く、まずまずの反響と言える。しかし、売り上げにはまだ直結していない様子だ。ソフマップ秋葉原本館は「イー・モバイルやエアエッジなどと比べると、WiMAXの通信エリアはまだ狭いです。建物の中では通信速度がガクンと落ちるという事例も知られているので、まずは自宅や職場で通信環境をチェックして、満足に使えたら購入するという人が主流です。現時点で首都圏と中部、関西の一部で利用でき、2009年度中には政令指定都市のすべて、2010年度にはそのほかの主要都市もカバーするようなので、長い目で期待したいですね」と語る。

 現在、モバイルWiMAXに関しては、UQコミュニケーションズが15日間無料で使える「Try WiMAX」を提供しており、まずはそちらを試すという人が多い。しかし、提供開始頃にTry WiMAXを試した人が実機を戻しに来る7月下旬でも、状況に変化はないようだ。

 某ショップの店員氏は「試用後に端末を購入しに来られた方もいらっしゃいますが、やはり少数ですね。モバイル通信サービスは移動中に気軽に使えるのが肝心です。いくら自宅や職場で快適に使えても、そこには有線の高速LANがあるわけで……。注目度が高いことは事実なんです。そのニーズを満たす環境が整っていたら大ヒットが期待できますが、現状では“振るいの目”が大きすぎて多くのユーザーが落とされている感じです。仕方ない部分があるにせよ、もったいないですよね」と漏らしていた。

左がNECのUSB型端末「Aterm WM3200U」、右がPCカード型端末「Aterm WM3200C」(写真=左)。ビックカメラのUSB型端末「BDSS01」(写真=中央)。アイ・オー・データ機器のWiMAX用無線ルーター「WMX-GW02A」も1万5000円弱で売られている(写真=右)

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