街の動きでトピックとなったのはBLESS秋葉原本店の移転だ。神田明神通りを挟んでベルサール秋葉原の向かいに立つ旧店舗から、PCパーツショップ密集エリアに建つロックビル2階に移り、7月24日から営業を再開している。同店は2000年に店を構えた老舗のPCパーツショップで、2002年からは前店舗で営業していた。
有力ショップの移転は、半径1キロに満たない移動であっても、周囲に与える影響は少なからずあるようだ。BLESS新店舗のとなりにある三月兎3号店は「ウチはPC雑貨やアウトレットが中心なので品物の重複は少ないですが、BLESSさんが入店することで人通りが増えれば、そのおこぼれに与れるかなと思います。1本向こうの通りはクレバリーさんやドスパラさんの店舗がひしめいているので平日でもすごいんですが、こちらにはあまり流れこないんですよ。その状況が変われば幸せですね」と語る。
その一方で、扱う商品が近いライバルショップには警戒する声もあった。あるベテラン店員氏は「老舗ショップはアキバでの売り方を熟知していますし、仕入れ先のパイプもしっかりしています。加えて、常連客も多いですから、我々にとっては驚異ですよ。同じブロックにある店なら、100円差で購入先を変える人は多いですし、価格競争に陥らないようにしたいです。もちろん、人の流れが増えるメリットは大いにあるので、そういう良い面だけ目立つような感じになるといいですね」と心配していた。なお、移転から1週間経った8月初旬の段階では、特に目立った変化は起きていないようだ。
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