自作で“2台目”の使い道は? アキバのPCショップ店員に聞いてみた古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)

» 2009年08月03日 12時01分 公開
[古田雄介&ITmedia アキバ取材班,ITmedia]
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「サーバー用? いやいやそれだけじゃありません」――アキバでメジャーな2台目マシン活用法

TSUKUMO eX.で2台目マシン用に人気の400ワット電源付きATXケース。AQTIS「AC400-22W」は4980円だった

 PCは1台で多彩なことができるが、2台目のマシンを同時に使うことでさらに便利になるという。具体的な使い方を複数のショップに聞いたところ、最も多い回答はサーバ用途だった。「大容量HDDでRAID 1を組んでファイルサーバーにしたり、メールの送受信専用のメールサーバーにする人は多いですね。いずれも、低スペックなパーツを組み合わせたり、乗せ替え後に余ったパーツを再利用する人が多いです」(ツートップ秋葉原本店)。

 続いて多かった利用法が、ダウンロード専用機や新しいソフトウェアの実験用マシンといった“捨て身系”だ。「メインマシンと別のルーターをつないで、ファイル共有ソフト専用のマシンを組む人は今も多いね」(某ショップ)や、「β版のアプリケーションやドライバを入れる実験用マシンを作る人も多いですね。メインマシンとまったく同じ構成にして、パーツのバックアップを兼ねている方もいらっしゃいました」(クレバリー1号店)などの回答があった。

 テレビマシンやエンコードマシン、ゲームマシンなど、特定用途に特化させる使い方もメジャーだ。それぞれ「テレビマシンはレコーダー代わりに組む人が多いです。最近人気のIONマザーを購入して、小型PCを組むといった人に多いですね」(TSUKUMO eX.)、「処理に時間のかかる動画エンコードをこなすマシンを作って、メインマシンは常に快適に動かすというのもよく聞きます。最近は重複処理が快適にできるハイスペックマシンが増えたので、少し減少傾向にあるかもしれないですが」(ソフマップ秋葉原本店)、「ゲームの中には全画面表示必須のものがあります。プレイ中はメーラーやWebブラウザが操作できなくなるので、個別のマシンで動かすという人も少なくないですよ。私も2種類のゲームを同時にプレイするために、2台のマシンを動かしていた時期がありました」(パソコンショップ・アーク)といったコメントを得ている。

ユニットコムの電源なしATXケース「A2766」シリーズ(左側)。ツートップ秋葉原本店などで3980円で売られている(写真=左)。クレバリーのプライベートブランドケース「CB-CA02M-BK」。電源なしで、同1号店の価格は3480円だった(写真=右)

 上記のコメントにあるように、2台目マシンは使わなくなったパーツを流用して組むことが多いようだ。そのためこういった用途では低価格なPCケースとディスプレイに人気が集まるという。ドスパラ秋葉原本店は「パーツのストックをたくさん持っている人でも、PCケースが余っているという場合はほとんどないです。このため、サブで使うことを前提にした安いケースの需要がありますね。特に、ATXマザーが搭載できるミドルタワーが人気です。新品でも5000円以下から選べますし」と語る。ディスプレイに関しては「新品なら1万円半ばで買える17〜19型は根強いニーズがありますね。ただ、今はフルHD液晶が2万円弱で買える時代なので、メインマシン用に新しいディスプレイを買って、お古をサブにあてるという方も増えています」(ツートップ秋葉原本店)とのことだ。

“イチから組む派”に人気のIONマザー、玄人志向「POV-ION-MB330」。価格は2万円前後(写真=左)。フェイス本店の20型以下液晶。左の17型「L1742S-WF」は1万970円で売られていた(写真=中央)。メインマシンのディスプレイ用に人気の22型ワイドフルHD液晶「W2261VG-PF」。ツートップ秋葉原本店で1万7980円だった(写真=右)

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