「バリエーションが増えました」――いま注目すべきSSDは?:古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)

» 2009年05月25日 17時15分 公開
[古田雄介&ITmedia アキバ取材班,ITmedia]

「フラッシュメモリ系の供給量が元に戻って、バリエーションが増えました」

OCZ「Vertex EX」シリーズ

 先週、BLESS秋葉原本店に個性的なSSDが複数入荷した。法人や信頼性重視派のユーザーに注目を集めていたのは、OCZのSLCチップ搭載モデル「Vertex EX」シリーズだ。Serial ATA接続の2.5インチモデルで、120Gバイトの「OCZSSD2-1VTXEX120G」が15万9800円、60Gバイトの「OCZSSD2-1VTXEX60G」が8万9800円で販売されていた。ともに64Mバイトのキャッシュを内蔵し、リード時の転送速度は260Mバイト/秒。ライト時は120Gバイトタイプが210Mバイト/秒、60Gバイトタイプが200Mバイト/秒だ。なお、すでに120Gバイトモデルは売り切れている。

 同店は「SLCタイプはライト時のスピードも速く信頼性が高いのが特徴です。加えて64Mバイトのキャッシュを搭載しているので、快適に使えますね。ただ、やはり高価なので、万人受けは厳しいでしょう」と評価する。

 もう1つは、ExpressCard /34接続の48GバイトSSD「3FMS4D48M-WR」だ。こちらは複数のショップに入荷されており、2万円弱の価格で出回っている。転送速度はリード時最大115Mバイト/秒、ライト時最大65Mバイト/秒。また、USB 2.0ポートを備えており、外付けドライブとして使えるのも特徴だ。USB 2.0接続の場合はリードライト共通で最大35Mバイト/秒となる。

 BLESS秋葉原本店は「ノートPCで内蔵HDDとの換装なしにストレージが追加できる貴重なモデルです。これまでにも拡張カード型のSSDはいくつか登場していますが、3FMS4D48M-WRはリード時に100Mバイト/秒を超えるダントツの高速性があるのがメリットですね」と語っている。

Wintec「3FMS4D48M-WR」(写真=左)。BLESS秋葉原本店に張り出されたPCI Express接続のSSD価格表(写真=右)

 そうしたユニークなSSDが登場する中、最も注目を集めているのが、まもなくの登場がウワサされるPCI Express接続のSSDだ。複数のショップでは、PCI Express x8接続のPhotoFast「G-Monster PROMISE」シリーズと、PCI Express x4接続のOCZ「Z-DRIVE」の予約受付が行われている。

 TSUKUMO eX.は「早ければ5月20日前後に入荷する予定でしたが、遅れているようですね。ただ、注目度は高いものの1Tバイトモデルが50万円前後、128Gバイトモデルが15万円前後という高価なモデルだけに、予約される方は出てきていません」という。

 この話題性を先取りするように、ノバックからは背面スロットから2.5インチドライブを着脱するマウンタ「2.5”SATA はい〜るKIT Slot」が登場した。価格は3000円前後だ。PCケースの背面ブラケットに固定するタイプのSerial ATA接続用マウンタで、拡張スロットの空きを利用してドライブを追加できるメリットがある。

 フェイス本店は「それほど注目されていませんが、今後PCI Express接続のSSDがメジャー化したら、ドライブを設置する場所として拡張スロットエリアに注目が集まる可能性があります。そこでブレイクするといいですね」と将来のヒットを期待していた。

 とはいえ、PCI Express接続型SSDがヒットするためには、価格以外にもいくつかの課題をクリアする必要があるようだ。某ショップは「1Tバイトモデルで50万円という高価な製品ですが、開発中のモデルはチューニング不足を感じる点が多々ありました。製品の出荷が遅れているのは、その調整に時間がかかっているからではないでしょうか。あまりに遅れると、どこかで妥協した状態で出荷せざるを得なくなります。そうなると費用の割にあわない製品となるから、ヒットは難しいでしょうね。どれだけ完成度の高い状態で登場するかが、今後のカギでしょう」と話していた。

 なお、そうしたハイエンド系SSDが話題になる一方で、低価格帯のフラッシュメモリは順調に値を下げている様子だ。T-ZONE.PC DIY SHOPは「SSDとフラッシュメモリは、一時期の品薄状態から復調しました。心配していた値上げの影響もほとんどなく、人気モデルが潤沢にそろえられるようになっています。メモリカードやUSBメモリなどは順調に低価格化が進んでいるので、高級SSDに注目しながらもそちらを買われる方が多いです」と語る。同店ではノーブランドの1GバイトUSBメモリを350円で販売しており、好調に売れているという。

ノバック「2.5”SATA はい〜るKIT Slot」(写真=左)。T-ZONE.PC DIY SHOPで販売されている350円の1GバイトUSBメモリ(写真=中央/右)

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