冷却パーツで注目を集めていたのは、サイズの12センチファン「KAZE-JYUNI Slim」シリーズだ。回転数別に2000rpmと1600rpm、1200rpm、800rpmの4タイプがあり、それぞれリブなしで厚みが12ミリと薄いのが特徴。T-ZONE.PC DIY SHOPは「12センチファンで薄型タイプが単品発売されるのは初めてです。正直、どれだけ需要があるのか分かりませんが、HDDベイとフロントパネルのあいだに入れるなど、これまで不可能だった場所に風を発生させることができます。そうした新しいカスタムを開拓できる可能性を秘めているので、個人的には結構期待している商品です」と、いくつかのショップで熱視線が送られていた。価格は各モデルともに1200円前後だ。
そのほかにも、センチュリーの高さ35ミリという薄型のCPUクーラー「CGU-NK52TZ/NK54TZ」がフェイス本店に入荷するなど、スリムタイプのアイテムが増加中だ。これについてフェイス本店は「Atomケースだけでなく、全体的にブック型ケースなど、薄型のマシンが再注目される傾向にあるのは確かですね。内部スペースに制限が出ると、どうしてもコンパクトなモデルに注目が集まります。とはいえ、通常のミドルタワーを使っている人には、あまり関係のないアイテムなので、ヒットしても市場はニッチでしょうね」と語る。CGU-NK52TZ/NK54TZはそれぞれAMD系(Socket AM2+/940/939/754)とインテル系(LGA 775)用のCPUクーラーで、ともにTDP105ワットまでのCPUに対応している。価格は3000円弱だ。
この“スリム好み”の流れと近い位置にあるのが、省電力型グラフィックスカードの人気だ。GeForce 9600/9800系の省電力カードが人気を集めているが、先週はASUSTeKから「EN9600GT/DI/512MD3」が登場している。価格は1万2000円前後で、在庫は潤沢だ。補助電源のないGeForce 9600 GTカードで、2段占有のオリジナルクーラーを搭載している。TSUKUMO eX.は「いまや定番となった省電力9600 GTカードですが、ASUSTeK製品を待っていた人も多いので、普通にヒットしそうです。省電力モデルは、既存の古いシステムに組み込んでも電力不足に陥る心配が少ないので、そうした利点から購入される方が多いようです」と話していた。
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