5月8日、肉のハナマサの向かいに新しいロボット専門店が誕生した。店の名前は「Robot Shopテクノロジア」で、ツクモロボット王国の店長だった荒井貞博氏が代表を務めている。
店内にはすでに大量の製品が並んでいた。ドライバーだけで組み立てられる初心者向けの製品から、高度なプログラミング技術が要求される研究者向け、ペット向けのビジネスデザイン研究所「PLEO」など、多様な客層にあったロボットがそろう。実際に操作できるデモ機も並び、現在も休業を続けているツクモロボット王国の店内をほうふつとさせる。
代表の荒井氏は、九十九電機が事業譲渡を済ませた3月9日以降に同社を去った。「経営本体が変わると仕入れの方法も変わります。全国規模の企業の傘下に入ったことでメリットもたくさんありましたが、今までのように電話一本で仕入れを完了させるといったことが難しくなりまして。ロボットのような比較的ニッチな商品は、どうしても不利に感じる部分が出てしまうんです。仕方のないことですが、それでは面白くないなと飛び出しました」と語る。
その後、ロボットメーカーからの誘いなどもあるなかで次の展開を模索し、4月初旬にロボット専門店の立ち上げを決めたそうだ。「今後もロボットに携わることを考えたとき、やっぱ売る場所がないと始まらないと思ったんですよ。買う側にして、複数メーカーの商品を比較できるような店はあったほうがいいじゃないですか。もちろん、メーカー側にとっても。ロボットはまだまだニッチなジャンルなので、これだけの品をそろえるのは難しいです。だけど、それをやれるのが秋葉原なんですよ」と、決心してから3〜4週間でオープンまでこぎつけたという。
勝算について荒井氏は明言を避けたが、店舗が賑わえば長期的な好結果に結びつく。荒井氏は「ロボット好きな人も、少しだけ興味がわいた人も、気軽に寄っていってほしいです」と締めた。
住所:東京都千代田区外神田4-12-9アプローズ秋葉原1F
電話:03-6206-8383
営業時間:月火水金11:00〜20:00、土10:30〜20:00、日祝10:30〜19:00(※木曜定休)
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