お盆に突入したアキバは7月後半からの夏休みシーズンに増して人通りが激しくなり、PCパーツショップの店内も常にごった返していた。年末年始やゴールデンウィークと並ぶ格好の商機に、各店舗はさまざまな特価品やキャンペーンを用意して盛り上げている。まずは、特にお得度の高い特価品を中心に見ていこう。
魅力的な特価品が特に多かったのはドスパラ秋葉原本店だ。バッファローのBD-Rドライブ「BR-H816FBS」とLG電子のBD-Rドライブ「BH08NS20」の価格をともに1万6980円に下げて販売しているほか、Photofast製SSDの店頭在庫を処分特価で売り出していた。
なかでも、PCI Express x8接続のSSD「G-Monster PROMISE PCIe」シリーズは半額近くプライスダウン。128Gバイトの「GM-PCIE128GSSDM」は16万円前後の価格が10万円に、512Gバイトの「GM-PCIE512GSSDM」は30万円前後から18万円に、1Tバイトの「GM-PCIE1TBSSDM」は45万円前後から22万4000円に下げている。価格の高さもさることながら、リード/ライトともに最大転送速度が1000Mバイト/秒という段違いの性能を備えることで、6月初旬に話題をさらった製品だ。
同ショップは「従来の価格で並べていても動かなかったので、思い切って放出しました。当然赤字です」とやけくそな笑みを浮かべながら語った。なお、同製品の再入荷については「えーと……まあ、当面はないですね。きっと数年後には、特殊なストレージとしてPCパーツの歴史に刻まれていると思います。そんな歴史的なアイテムが20万円以上の値引きで買えるというのは、かなりお買い得ですよ」とのことだ。
クレバリー1号店は「お盆セール」を開催し、ASUSTeKのP45マザー「P5Q Deluxe」を1万3980円で販売し、少数入荷したASUSTeKとMSIのRADEON HD 4770カードを1万5000円以下でとなりに置くなど、特価品を積極的にアピールしていた。しかし、それらと同等に注目を集めていたのは、DSP版のWindows XP Professional(32ビット版)だ。価格はFDDとのセットで2万1997円。同ショップは「ゲームをプレイする際に、確実に動く環境ということでWindows XPを選ぶ方は今でも多いです。さすがにHome Editionは売り切れてしまいましたが、Professionalはまだある程度は残っていますよ」と語る。
そのほかにも、T-ZONE.PC DIY SHOPがクーラーマスターのATXケース「CM690」を1万980円で販売するなど各店で特価品が見つかるが、ジャンクやアウトレット品も見逃せない。BLESS秋葉原本店はHDD/SSD売り場の脇にジャンクボックスを用意しており、「倉庫の奥に残っていたものや、店員の元私物が入っていたりします。たまに新品レベルのものもあるので、ついでにチェックしてみてください」と話す。
また、パソコンショップ・アークはシーゲートの80GバイトHDD「Barracuda 7200.10 ST380815AS」をアウトレット品として入荷。Serial ATA接続の3.5インチHDDで、価格は2480円だ。「通電している可能性はありますが、未使用に近い状態のものも多いと思います。ブートドライブ用に安いHDDを探している人にオススメですね」とのことだ。
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