「iTunes 9」はコレクター魂をどこまで刺激できるかAppleイベント現地リポート(1/2 ページ)

» 2009年09月10日 14時51分 公開
[鈴木淳也(Junya Suzuki),ITmedia]

 Appleの音楽イベントといえば、やはり「iTunes」だ。もちろん、ハードウェアとしてのiPodも重要だが、iPodをiPodたらしめているのはiTunesの存在が大きい。そんなiTunesもバージョンアップを重ね、9月9日に開催されたスペシャルイベントでは「iTunes 9」となった。どのような改良が加えられ、新機能が盛り込まれたのか。スティーブ・ジョブズ氏のプレゼンで説明された新フィーチャーを紹介していく。

スペシャルイベント会場前には報道陣の中継車も待機していた(写真=左)。意外と元気そうに見えるジョブズ氏。同氏の説明を聞いていると新製品やサービスに対するワクワク感が増してきます(写真=右)

 2003年4月のローンチ以来、およそ6年半にわたって営業を続けてきたiTunes Storeは、現在では累計で85億曲を販売し、1億の登録ユーザーアカウントに達する。オンラインだけでなく、実店舗を含めて間違いなく世界最大の楽曲販売事業者だ。そこで満を持して登場するのがiTunes Storeへの窓口となる管理ソフトウェアの最新版「iTunes 9」。昨年のスペシャルイベントで発表された「iTunes 8」では「Genius」が新機能としてフィーチャーされていたが、今年の9では何が目玉となるのだろうか。

iTunes Storeは現在世界でNo.1の音楽販売事業者だ。85億曲を販売し、その登録アカウント数は1億を突破する

さらに“Genius”になった「iTunes 9」

いよいよ登場したiTunesの新バージョン「iTunes 9」

 まず、iTunes 9で目を引くのが機能面でのブラッシュアップだ。これまでにも何度も改良が加えられてきたiTunes Storeのレイアウトだが、新レイアウトでは縦方向に3段に分かれていたメニューがシンプルな構造に変更されている。Geniusも進化しており、ライブラリだけでなく、同ジャンルの曲を組み合わせたミックス再生にも対応した。

 「“Genius”なDJがあなたのライブラリの楽曲を使ってエンドレスでミックス再生している様子を想像してほしい」とはジョブズ氏の弁。これが「Genius Mixes」だ。またiPod/iPhoneとの同期機能も強化されており、楽曲では単純にプレイリストを指定するだけではなく、ジャンルやアーティスト別、さらには容量分の適当な穴埋めなど、より細かい指定も可能になった。アプリ管理ではこれまでiPhoneやiPod touch上でしか行えなかった並べ替え作業もiTunes上で行えるようになっており、利便性が増している。

新旧バージョンでiTunes Storeのレイアウトを比較。ごちゃごちゃ感が減り、シンプルなメニュー構造になっているのが特徴だ

iTunes 8で導入された「Genius」。これまでに2700万のライブラリ登録と解析が行われている。iTunes 9ではGeniusがさらに進化し、「Genius Mixes」をサポートしてジャンルミックスが可能に

 また、これまでiTunesでは1つの楽曲に対して最大3つのデバイスでの共有が可能だったが、これを5台のマシンで共有できる「ホームシェアリング」という機能が新たにサポートされた。ホームシェアリングの対象となったマシンはiTunesの左側ペインに一覧として表示され、ライブラリの内容を確認できる。この中から自分のライブラリにない楽曲のみを手動でコピーしてきたり、あるいは共有対象のライブラリを指定して自動同期をとるといった使い方も可能だ。複数マシンを所持する家庭では便利な機能だろう。

強化された同期機能。音楽ではプレイリストの指定だけでなく、ジャンルやアーティスト別、自動穴埋めなどにも対応した。写真もアルバムだけでなく、イベントや人物別など、より細かい指定が可能だ

同期機能で最も便利なのがアプリ管理だろう。ドラッグ&ドロップによる並べ替えのほか、ページ入れ替えなど、すべてがiTunes上で行える

ホームシェアリング機能は、自宅内の最大5台のマシンで楽曲等のコンテンツを共有可能。左側のペインにホームシェアリング可能なマシンとライブラリの一覧が表示される

ここで自分の手元にない楽曲を発見し、自動的にコピーを開始するオプションも提供される

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